霊山寺は大分市南部、霊山の中腹に位置する天台宗の寺院です。
 
 
九六位山の円通寺、神角寺山の神角寺とともに
豊後の三大寺院と称されています。
 
 
708年に創建されましたが、
1586年に起きた島津氏の豊後侵攻の際に本堂ほか大半を焼失。
 
1623年に越前から豊後に流された
松平忠直によって本堂、山門、鐘楼が再建されました。
 
 
松平忠直は徳川家康の孫で、大阪夏の陣で真田幸村を討ち取り、
武勲を上げましたが、合戦後なぜか豊後に流されました。
 
 
2代将軍、徳川秀忠が、
忠直の血筋と武勲を恐れたためと言われています。
 
 
松平忠直の再建した霊山寺は
現在は山門だけが残っています。
 
 
山門の側面には鬼や妖怪、若武者など、
物語の一幕と思われる彫刻が残されています。
 
 
建物じたいはしっかりしていますが、塗装の傷みが激しいので
早急な補修工事が必要と思います。