田中ロミオに影響を受けている。


それはもう、甚大に、それはもう、病的なまでに。


思考回路、論理、理念、ありとあらゆるモノ全て。


オリジナルな自分を声高に主張したところで所詮、超絶劣化版ロミオの文章しか産まれない。


由々しき事態。忌諱すべき筋道。


とはいえ。


田中ロミオの文章には心のクリトリスを剥き出しにして優しく愛撫するが如く魅力がある。


貴方の心のクリストリスも剥き出しにするであろう田中ロミオ名言集を抜粋してみました。


抜粋その1

  • 「時間をかけ、道具を用意し、訓練し、観察し、変更し、検討し、保留し、購入し、改良し、調査し、決定し、撤回し、キスをした。」

  • どうよ、これ。背景が解らないと意味不明かな?説明する気ないけど。それでも解るでしょ?このセンス。もうヤバい。


    抜粋その2

  • 「信仰には理屈がない。相手がどうあっても異存してしまおうという……そういうずるさが見える」「信頼には覚悟がない。相手が裏切ったら信頼というものは壊れてしまうから」

  • 信仰心とか信頼とか本来崇め奉られる言葉に対してこの言いっぷり。そこに痺れます。


    抜粋その3

  • 「絶望を確認することしか出来なくても?」「絶望を確認するという希望がある。」

  • 逆に絶望とかそういう忌諱されそうな言葉への新解釈。うん、神。


    抜粋その4

  • 「……フライドチキンの性別が気になりますか?」

  • これは本当に作品をやってくれないと解らない台詞。少し解説すると、狂った男がか弱い女の子に乱暴しようとする時に女の子が言う台詞。これはなかなか衝撃的でしたな。


    抜粋その5

  • 「なあ、ひとつ質問なんだけど・・・どうして今すぐにでも死なないんだ?」

  • これも用途が最高。少し解説。子どもの頃に主人公をイジメていたいじめっ子。いじめっ子記憶喪失。高校でいじめっ子と主人公再会。記憶を失ってるから主人公と仲良くなるいじめっ子。もう、それはもう仲良くなる。親友になる。主人公いじめっ子を屋上に呼ぶ。

    いじめっ子にされた凄惨なイジメ体験を淡々と語る。いじめっ子記憶取り戻す。いじめっ子泣いて謝る。で、主人公が上記の台詞。ちなみにいじめっ子は飛び降りて死にます。主人公ってばすごい知能犯。


    んでもってやっぱり最後はこれで締めくくります。


    抜粋その6

  • この世にはなんと物語の多いことか。映画、テレビ、アニメ、ラジオ…色々ある。人は食物を腹に収めるに酷似した貪欲さで物語を啜っている。人はいつだって「いい話」を求めている。餓えていた。奴等は間違いなく餓えている。対して、俺は書ける。だから書くのだ。奴等から搾り取らねばならぬ。怒りを、涙を、感嘆を。奴等が俺から物語を搾取することに対し、正当な代価を求めなければならない。毀誉褒貶があるべきだ。それが何よりの報酬だ。称賛、いや、非難がいい。理不尽な、ただ主観に則っただけの、攻撃的かつ横暴な、論理とも言えない論理で扱下ろされるのがいい。ありとあらゆる恣意的な言葉で攻撃しろ。最も完成度の高い部分を侮辱してのけろ。揚げ足を取れ。誤植を重罪として掲げろ。モチーフの選択を稚拙と嘲笑え。テーマが陳腐であると失笑しろ。王道を倒錯・剽窃であると言い切れ。特異さを平凡と断定しろ。丁寧さをくどさと換言しろ。全否定しろ。それこそが俺の復讐なのだから。奴等に感情的に叫ばせることで、俺は書く事が出来る。では何を書くべきか?決まっている。エロゲーだ。

  • 田中ロミオはやっぱり神だ。うん。