ネット上に「バンド論」という2021年の連載記事があります(本にもなっているようです)。5人のアーティストが「バンドとは何か」について語っているのですが、これがとても面白い。今更ですが。

 

 

 

私も長年バンドをやって来て、バンドというものに対する想いやこだわりは結構あるのですが、やはり凄い方々なので私とは次元が違うなと。

甲本ヒロトさんなんて、自分を「普通の人」だと言っていますが、どう考えても変人で変態(いい意味で)だなと。いや凄いわ。

 


でも中高生の頃にやっていた、下手くそなバンドにも「何か」はあったんですよね。一流のアーティストにしか見えない景色も当然あるだろうけど、どんなバンドにも共通する、根源的な何かがあるはず。

 

私は中学2年生で初めてバンドらしきものを組んだのですが、最初はベースがいませんでした。

当時はベースなんて地味で、いてもいなくても変わらないじゃん、ぐらいに思っていたのですが、ベースが加わって初めて練習した時、おぉーっ!すげー!と。

それは正に初めて感じる「バンド感」でしたね。

 

 
 

 

 

以前も書きましたが、バンドというのは色々と面倒なのです。多かれ少なかれメンバー間でゴタゴタするし、維持して行くにはそれなりの労力が必要なもの。

 

そんなバラバラな他人同士が集まって、それぞれ異なる音を奏でることで、1つの音楽を作り上げて行く。バラバラが重なり合うことで、そこにバンドとしてのグルーヴが生まれて来る(そうならない場合もあるけど)。

 

これがとにかく楽しい。下手くそでも楽しい。

私にとってバンドというものの根底は、ここなのだろうと思うのです。

 

 

今は一人でもバンド的な音楽が出来る時代で、多重録音も簡単だし、パソコンで作ることも出来るのですが、それとバンドはやっぱり別物で。

 

他人同士でメンドクサイ。だから楽しい。

それがバンド。

 

以上、私なりのバンド論でした。

 

 

ではまた。