6年くらい前から右股関節の変形で右足の付け根に痛みを感じながら歩いてきました。

しかし、本年4月末から痛みが激しくなり、長い距離の歩行や階段の上り下りが困難になりました。

長年診察を受けてきたクリニックの整形外科でレントゲン撮影し、診てもらったところ股関節がすり減っており痛みが増すだけでこれ以上は手術以外に治る見込みがないと言われ手術を決断しました。

 

クリニックから済生会中津病院の整形外科(股関節科)の渭川徹秀先生の紹介を受け、手術の依頼をしてもらいました。

股関節やひざ関節、腰痛の患者が多く手術は1っか月待ちで5月27日に決まりました。

その間コロナの感染等を恐れ自宅で出来る限り自粛して過ごし手術日を待ちました。

2年前、心不全で国立循環器病センターに入院したことを話したら5月14日術前検査や診察がありました。

循環器科の診察を受けましたが国立循環器センターの主治医と連絡を取ってくれ手術に耐えれるでしようとの返事を貰ってくれていました。

麻酔科、歯科などの検診も併せて受け手術の承諾書にサインしました。

最後に整形渭川先生から股関節のレントゲン写真で手術の説明があり、長年痛みに耐えて歩いてきたので右足が2cm左足より短くなっており、手術で補正しますとの話を受けました。

 

5月27日14時から手術、この歳まで全身麻酔や体にメスを入れられたことがないのでとても不安でした。

手術室に入り酸素マスクをかぶせられ点滴しますとの声が聞こえましたが30秒くらいで意識が亡くなりました。

2時間強の手術で気が付いた時、看護師の緑の手術着が見え、病棟に運ばれるとき家内の顔が見え生還を実感しました。

 

術後翌日からリハビリが始まりまだ傷口が痛いのですがベッドから車椅子への移動訓練、歩行器を使っての歩行訓練がありました。

3日目から杖を使っての歩行が始まり、大きなっ鏡を置いて長年の痛みに対する癖でゆがんだ歩行の矯正をしました。

右足2cmの補正で歩き始め突っかかりそうになり驚きましたがすぐ慣れました。

4日目から少し長く歩く訓練があり病院の外周、一般道路(500m強、坂道あり)を歩かされましたが全く痛みはありませんでした。

最後に階段に連れていかれ,手すりにつかまりながらの上り下り、痛みなくすいすい出来るのには驚きでした。

6年間使ってなかった筋肉が筋肉痛になりましたが正常にリハビリが出来回復途上にあるからですとの説明を受けました。

杖を使わず歩行も出来ますがふらついての転倒が怖いのでしばらく杖を突いて歩行するよう指導されています。

 

術後19日後、順調なので退院できますとのことで6月13日退院しました。

股関節の痛みに耐えて歩いていたのが不思議に思えるほど痛みなく歩けるようになりましたが、痛みに耐えて歩いてきた癖が抜けきれないので長年かかってきたクリニックのリハビリで指導を受けながら自主トレしています。

 

痛みがひどくなり歩きにくくなった時、普段何も考えなかった「歩ける」と言うことの大切さを改めて感じました。

「失脚」とは恐ろしい、すごい言葉だと実感しました。

 

手術をしてくださった渭川先生、リハビリを指導してくださった芦田先生、看護師さんを初めスタッフの皆さんお陰様で痛みなく歩けるようになりました。

感謝で一杯です・・・ありがとうございました。

同時に歩けるようにしていただいたので残り僅かの人生を無駄にせずしっかり楽しまねばと思っています。