前回お話したとおり、予防訪問介護は定額制です。
利用者に縛りがあると言いましたが、実は事業者にも大きな縛りがあるんです。
それは「時間が決まっていない」ということ。
回数の制限は決まっているのですが時間の制限は決まっていないのです。
つまり、制度で言えば何時間でも働けます。
しかし、働いてる人のお給料を支払わなければなりません。
要介護の人の介護報酬は
身体介護(直接体に触れるもの)
30分・・・・・・・・・2,310円
60分・・・・・・・・・4,010円
90分・・・・・・・・・5,840円
以降30分毎・・・・830円
生活援助(家事等のお手伝い)
60分・・・・・・・・2,080円
90分・・・・・・・・2,910円
になります。
予防訪問介護は身体介護・生活援助の境がありません。
元気にするために「一緒に行う」や「運動をする」など、リスク(転倒等の危険性)の高い介護を行うのに定額制、時間制限なしになると採算が取れる範囲としては最長90分がめどになります。
あのコム○ン問題で世間がゆれたとき、テレビのコメンテーターが発言していた
「介護は利益を求めてはいけない、奉仕と考えてすべきだ」
という言葉を流していました。
それはいったいどういう意味か?現場をする人はお給料をもらってはいけない、介護で生活をしてはいけないということなのでしょうか?介護を美化しやってる人はみな裕福だと考えているのでしょうか?介護はあくまで副業として行えとのことなのでしょうか?
介護を行うことに対し発生する対価。当たり前のことですが働いた人には働いた分に対するお給料が発生します。
事業所はどこでも利益を出さなければ運営できません。
政府からの補助もありません。
働いている人にも家庭がありますし奉仕でやりたいならボランティアで行っていることでしょう。
私は今、事務所を持って管理者をしておりますが、手取り20万をきっています。
ボーナスもありません。
現場で事務所を運営するためにはこれでギリギリなんです。
この件についてはまた詳しく書きます。
介護予防は政府が出した介護の料金削減に過ぎません。
役人は現場での理想と現実の差を知らないのでしょう。
こまごま制度中心に書いていましたが、次回、身体介護、その次の生活援助で説明は終わりです。
その次からは実際の事例を交えて制度の矛盾を突いていきます。
というか不満をぶちまけます。
介護事業に携わっているかた、そうでない一般の方、ぜひぜひご意見をいただきたいです。
ではまた次回。