記憶。 | TAC-blog

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今年も1月17日が来ました。

 
大きな地震など経験したことがなかった20歳そこそこの僕は、
聞いたことのない、大きな地響きの音と、
その場にうずくまることしかできない大きな揺れを初めて経験しました。
 
友達の家に遊びにいってたので、
当時それぞれ別々の場所に暮らしている家族のことが心配で、本当になんとも言えない不安を感じました。
 
自転車があってよかった。
バイクを家族が持っていてよかった。
そのおかげで、早い段階で安否確認ができました。
 
今思うと、この経験が、
生きるための危機感をすごく高めてくれた気がします。
 
平成では、大きな地震やいろんな災害がありました。
その経験があり、それは、きっとそれ以前よりも
生き残ることができる人々が増えていることに繋がっていると思います。
 
でも、きっとまだまだたくさんの知識や対策が必要なのだと思います。
また、記憶は薄れていくものです。
 
人にとって環境を変えるのはとても労力が必要ですが、
いろんなアイデアや災害時の決め事を作ることで
きっと今後あるかもしれない災害に対処できるかもしれないとも思えるのです。
 
そのための具体的な方法は、
僕も知らないことが多々あり、いろんな方法があるので、
全て書くことは難しいですが、
 
たとえば、趣味の範囲でキャンプや、キャンプ用品に興味を持ってみるとか、
美味しい非常食を探してみるとか、
散歩しながらいろんな地形や家を見て、「ここは安全そうだなぁ」とか
視点を変えて街を見てみるとか。
漫画のさいとう・たかを先生の「サバイバル」を読んでみるとか。
 
あげればキリがないですが、目について興味があるものから
見識を広げるのも、いいのではないでしょうか。
 
「たくさんの悲しみを知って、生きることを考える」
それは人の世の常ではないでしょうか。
 
きっと記憶は、生きるための必須課目なのでは、と思えてなりません。
 
毎年、寒い中
神戸で追悼式を開催していただけること、
本当に感謝したいと思います。