3、伝統工芸の技に共通性を見つける
それを聞いた時、私はアパレルの仕事と比較して考えて見ると、共通していることがあると思いました。というのは同じようなデザインでも、A店とB店とでは縫製内容の評価に、多少どころか大分違う時が有ります。そこで、常に技術の向上の為努力していれば、発注者の要求に対し場面ごとに応じられる柔軟さが身につき、仕事に対する発想自体も自然体でいられることは気づいていましたので、私自身おこがましいとは思いましたが、田中先生の話にある種の共感を憶えました。と同時に、もしかしたら商品や作品を見る場合、多少の差は有るにしても同じ価値観を持てるのではと思いました。
田中先生のある作品展の印刷物を見させていただきましたが、そこに掲載されていた経歴は驚きでした。受賞は数え切れず、ましてや文化功労賞に至るまで受賞されているのです。
近所に住んでいるということで気軽に話しを聞きに言ったのですが、そうした経歴の持ち主にここまでに説明して頂いた事に頭が下がる思いでした。
こうした体験から、私としては歴史を刻んだ職人さん達の仕事をもっと深く調べてみたいと思い、資料を役所から取り寄せました。しかし、一人一人に会いに行くのは大変なことです。心理的に大変ストレスがかかるという意味ですが。そこで気楽にとり組むために、まずは趣味として調べてみるぐらいの姿勢で始めました。

お陰さまで私の主催する教室も先生に5年間指導を受けた生徒さんたちにも次第にオファーがあり来年は
彫金・着物・女性ファッションとのコラボレーションを模索しているところです。
そこで、デザイナー・パタンナーさんたちを募集しています