先日投稿した中村紘子さんの懐かしの
演奏シーンを観ました。
ここにも綴ったように、中村紘子さんは
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を
1978年と1990年の二度録音していて
今回Eテレで流れた演奏が1981年のもの
だったので
1978年のスタイルに近いのかな?
と身勝手な想像をしていました。
なんと愚かだったのでしょう。
中村紘子さんをみくびっていました。
1978年の演奏とも1990年の演奏とも全く
違ったものでした。
おそらく、1981年のあのステージ上だけで
生まれたであろう稀有な演奏でした。
中村紘子さんの長い長い演奏生活の中でも
ベストの出来映えではなかったでしょうか?
中村紘子さんは
レコードにおける演奏も実に魅力的ですが
ステージにおいてより一層輝く
まさにステージピアニストだったのだ
という想いを深くしました。
一期一会の奇跡だったのですね。
私も中村紘子さんの演奏会には
何度も足を運びましたが
このスターピアニストが
72歳という若さで亡くなったことが
今でも残念でなりません。
(今日の名曲)
チャイコフスキー作曲『秋の歌』/中村紘子