そういえば、先一昨日は鉄道開業150周年の日だったんですね!
新橋駅を出発する鉄道開業150周年記念列車の「なごみ」=14日午前、東京都港区のJR新橋駅
世界で初めて、蒸気機関車を用いた公共鉄道がイギリスで開業したのは1825(文政7)年のことだそう。
当時の日本は江戸時代後期で江戸幕府第11代将軍の徳川家斉が治める時代。
この年に「異国船打払令」を発するなど、いわゆる“鎖国”政策を採っていたことを思うと、世界の大勢に大きく出遅れた感がありますね。
因みに日本で最初にレールの上を蒸気機関車が走ったのは、1853(嘉永5)年7月のペリー来航から約1か月後、長崎にロシア人のプチャーチンが来航した際に持ち込んだ蒸気機関車の模型だと言われています。
その後、明治維新を迎えた日本は欧米列強に追いつくため、近代化に向けて大きく舵を切りました。
新政府が発足してから直ぐに鉄道設置の検討がなされ、1869(明治2)年に、新橋・横浜間の建設が決定しました。
1号機関車〈1871年、英国製〉
政府は1871(明治4)年、イギリスから150形式蒸気機関車(1号機関車)など、10両の蒸気機関車を輸入します。
そして150年前の1872(明治5)年10月14日。
英国製の蒸気機関車が煙を噴きあげながら、新橋―横浜間の29㎞を駆け抜けたのでした。
西洋の技術や文化を取り入れ、近代化に向かう新たな時代が幕を開けたのでした。
午前10時に新橋駅を出発した10両編成の特別列車は、客車の3両目に明治天皇が乗車。4両目は西郷隆盛、大隈重信、板垣退助、5両目には勝海舟、山県有朋、6両目に渋沢栄一と、明治の元勲らが勢揃い。
その顔ぶれからも、鉄道建設は国家の威信をかけた一大事業だったことが伝わってきます。
再開通初日に全国から多くの鉄道ファンも沿線に駆けつけた。記念列車「再会、只見線号」を撮影する人々。
赤字で廃線になる路線も多い中、只見線は、なんとか全線開通に漕ぎ着けましたが、まだまだ前途多難といった感じですし…。
新幹線かもめから降りる客を出迎える琴海ちゃん(右)ら=JR長崎駅
やはり、今は自動車社会だから明治〜昭和中期までのようにはいかないのかと思ったりもしますが、次の50年、100年へと繋げていってほしいですね。