そういえば、『華麗なる明治ー宮廷文化のエッセンスー』展の図録を通販で買って読んでたんですけど、やっと読み終えました。



第1章では明治天皇の愛用品が色々と載ってますけど…。




御軍衣 明治天皇着用 明治13〜明治19年(1880年〜1886年)


軍衣は明治19年に改正される以前のものですね。

こんな古いものがキチンと保存されていることに驚きます😲


安芸宮島図 金カフスボタン 明治天皇遺品 明治33年(1900年)


金のカフスボタンや剃刀なんかも。これらの品々は貴重なものだな〜と思いますね、ハイ。



剃刀 明治天皇遺品 (明治 19世紀〜20世紀)


確かに、普段はなかなか見る機会がないかも😀


御袿 昭憲皇太后着用 跡見花蹊拝領品 明治(20世紀)


ただ、昭憲皇太后のものは袿だけですけど、実際の会場には他にも何かあるんでしょうか。

マント・ド・クールがあるからいいでしょ、ってことなんでしょうか…。



そして、やっぱり宮廷服が一番印象的です。

閑院宮家御所用手鏡 明治(19世紀)


閑院宮家御所用鏡台 (閑院菊紋入鏡台) 明治(19世紀)


閑院宮家の手鏡や鏡台も珍しい品ですよね。

他では見たことがないような…。



ポスターにも使われている昭憲皇太后のマント・ド・クールは素敵ですよね。


大礼服(マント・ド・クール) 昭憲皇太后着用 明治後期(20世紀)


トレーン・文様


大礼服(マント・ド・クール) 前田侯爵家伝来 明治20年代



トレーン・文様


イブニング・ドレス 前田侯爵家伝来 明治中期(1890年代)



スカート・文様 


通常礼服(ローブ・モンタント) 蜂須賀侯爵家旧蔵 明治28年(1895年)頃


前田侯爵も蜂須賀侯爵家も華族で五指に入る資産家だから、こういう立派なドレスを誂えることができたんでしょうねぇ…。



皇族大礼服 有栖川宮熾仁親王着用 明治6年〜明治9年(1873年〜1876年)


宮内高等官(勅任官)大礼服 岡玄卿着用 明治後期〜大正期


ごく初期の皇族大礼服や明治44年に変わる前の勅任官の文官大礼服も貴重なものですね。


御裳捧持者集合写真 (明治45年正月撮影)


明治45年の御裳捧持者の集合写真もオオーと思いました。

この図録の参考文献にも挙げられている『宮中新年儀式と御裳捧持者』では明治45年は個人写真が掲載されていたから…。 



坊城俊賢氏



名和長光氏



鍋島直高氏



松平矯氏



徳川喜翰氏

コラム『御裳捧持者のこと』も興味深く読ませていただきました。
色々とよく調べてらっしゃるな〜と感心しました。


第四章 皇后を支えた父と娘、も素晴らしい。


香川敬三肖像写真 明治20年代頃


明治時代に皇后宮大夫を務められた香川敬三さんと長女の志保子さんのこともよく分かりました。



昭憲皇太后の東京慈恵医院行啓の絵で高木兼寛院長の隣に立ってる人、っていうくらいの印象しかなかったものですから。



明治維新で出世した方なんだな〜と。


香川志保子が英国留学中の1887(明治20)年4月、ロシア・サンクトペテルブルクで撮影した洋装写真



親子で宮中に仕えたというのも素晴らしいことです。


徳川昭武 1867年6月4日 ディスデリ撮影


コラムでは『心の日仏交流 徳川昭武とウージェニー皇后』も興味深く読ませていただきました。

40年も交流があったとは知らなかったし、驚きました。


銀製巻煙草入れ

ウージェニー元皇后から徳川昭武への贈品 明治37年(1904年)



その他にも明治天皇と昭憲皇太后が茨城県へ行幸啓された時の足跡を追った内容も読み応えがありました。



しかし、茨城県は遠いな〜。興味はあるけど行けるかどうか何とも言えませんね🙄