早いもので今日で8月も終わり…。夏も終わりって感じですね~。

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大正天皇 在位:1912年~1926年

そして『大正天皇の御誕生日』でもあるワケなんですけどね!?
“山の日”よりもコチラを“大正の日”にした方がイイのにね~。

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現代人には印象の薄い大正天皇なんですけど、実は現代に通じる
様々なことをなさってるんですよね~。今日はその辺りの話を…。

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光宮宣仁親王が使われたランドセルと筆箱

ランドセルの起源は陸軍将校用背嚢を改良した物で、大正天皇の
学習院入学に際し、時の内閣総理大臣伊藤博文より通学用として
献上された物と謂われています。それが一般に普及したんだとか。

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陸軍少尉の軍装の明宮嘉仁親王

嘉仁親王が陸軍の背嚢を侍従にせがんで、それを聞いた伊藤公が
プレゼントした、なんて話も有りますし、大正天皇がキッカケで
あることには違いないんでしょうけどね~。なんとも驚きですね。

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雑誌広告に描かれたランドセル
1938(昭和13)年

まあ当時は牛革製のランドセルは高価な贅沢品だった為、実際に
一般に普及するのは昭和30年代に入ってからだそうですけど…。

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明宮嘉仁親王(大正天皇)

そしてセーラー服のルーツは水兵の服なんですけど制服としては
1857年にイギリス海軍が採用したのが最初です。1864年、
イギリスのエドワード王子が、海軍が献上した水兵服を着てから
“可愛らしい”と世界中に流行。日本も1885(明治18)年、
イギリスから贈られた水兵服を明宮嘉仁親王(大正天皇)が着て、
それから、上流階級の間で子供服として広まっていったそうです。

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大正11年の幼稚園の入園式でもセーラー服の男の子が多いです。

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結婚の儀 大正天皇

それから『神前式』は大正天皇と貞明皇后の結婚式を一般向けに
簡素化したもの、っていうのもエピソードもありますよね(^○^)

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御成婚前の九条節子姫

1900(明治33)年、嘉仁親王は九条道孝公爵の四女である
節子姫と御結婚。病弱な皇太子に早く妃をという周りの配慮とか。

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当時、結婚式は家庭で行うのが通例だったので、神前で厳粛かつ
神聖な儀式を行うことは画期的な出来事として世の人々の関心を
集めたのでした。宮中の慣習が一般に広まって、ってパターンは
多いですけど、これは意外とご存知ないんじゃないでしょうか?

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それから“桜”江戸時代以前から好まれていた花ではありますが
大正天皇と貞明皇后の御成婚時に、全国へ大量に植樹されていて、
桜並木の由来を調べてみたらそのタイミングだった、ってことが
よくあります。有名どころだと山形県の”最上川堤防千本桜”や
新潟県の”加治川堤桜”などです。日本=桜のイメージを創った、
それも大正天皇だというのがスゴいな~なんて感心させられます。

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裕仁親王が6歳だった、1907(明治40)年12月18日に
『皇太子・同妃よりクリスマスの靴下に入った玩具を賜わる』と
あり、その後もクリスマスに関する記述が見られます。西洋的な
行事を大正天皇はお好みでいらっしゃったみたいですね(*^▽^*)

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大正天皇は1926(大正15)年12月25日に崩御しました。
戦前は“先帝祭は祝日”と法律で定められていたことも手伝って、
一気にクリスマスの習慣が浸透していった、とのことらしいです。

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馬上の大正天皇

政治的なことは苦手だったと謂われる大正天皇ですけど、現代の
生活に多大な影響を及ぼしていることも事実ですから、やっぱり
8月31日は『大正の日』という祝日にしなければダメですね~。

そんなこんなで明日から9月ですね!またガンバりましょう(^o^)