おはようございます!
宇宙戦艦ヤマトが6年1組そのものでした。
先生は放課後宇宙戦艦ヤマトのサントラ盤の鑑賞会を催してくださいました。宇宙戦艦ヤマトの映画鑑賞に引率してくださいました。宇宙戦艦ヤマトの中心テーマ"愛"について、小6生を相手に「愛とは…」を語ってくれました。宇宙戦艦ヤマトやサウスポーをみんなで練習し、親たちを招き合奏会(発表会)を開いてくださいました。
当時は昭和50年代です。
理不尽なことで叱られたり、時には殴られたこともありました。積み重なった怒りを、10倍返し覚悟で、数ページに渡り綴った日記を提出しました。すると先生はそれをみんなの前で読み、「すまなかった」と頭を下げてくれました。
身近にいる大人が頭を下げた瞬間を目の当たりにしたのは、この時が初めてだったと思います。なんとも言えない感情が生まれ、その瞬間に積み重なった怒りは吹っ飛んでいました。
当時はワープロすらない時代、印刷物には角ばった手書き文字が書かれていることがしばしばありました。
字が下手なのを気にしていた先生は、先輩の先生にその文字の書き方を教わり、「うまくはないが見やすい字」を書く努力をしました。
小学校の通知簿は3段階評価です。
「人を3段階では評価できない」と言い、「よくできる」と「ふつう」を仕切る罫線、「ふつう」と「がんばろう」を仕切る罫線上に、○が押された通知簿。全体を眺めると、○がデコボコ、一列に整列していない見栄えの悪い通知簿。
そんな超手間のかかる通知簿を僕ら一人ひとりのためにつくってくれました。
「○の位置が少しでもズレたら評価が変わる」
だから先生は方眼紙に何度も何度もハンコを押す練習をしたことを何年も経ってから知りました。
努力×手間=愛情の大きさ
映画鑑賞、合奏、こんな経験初めてでした。
上手くはないけど、見やすい字。先生の字が変化するにつれて、『先生も学ぶんだ』『大人も努力するんだ』を知りました。
罫線上に○がついた通知簿。『どれだけ時間をかけてくれたのだろう?』自ずと想像力を働かせていました。
努力と手間の量=愛情の大きさ
自我が芽生え、多感な年齢、その入口の小5、小6生。この時に心に刺さる、心が揺さぶられる、感性が刺激されるいくつもの出来事をつくってくださり、先生自らも示してくださいました。
5年1組、6年1組のたった2年間。この2年間に先生は、言葉ではなく、てんこ盛りの手間と努力で、僕たちに愛情を注いでくださいました。
人間は
言葉でウソをつく。
しかし
行動でウソはつけない。
技術もなければ、経験もない。
大学上がりたての新人先生。
先生の必死さが、僕らの心を動かし、
感じる人間、気づく人間に育ててくれました。
「たった2年間」
この2年間に頂いた感性の教育は、僕らの土台となって、半世紀経った今も確実に生きています。
6年1組には東京大学、京都大学、大阪大学出身者がいます。
和歌山のような地方都市では極めて珍しいことでしょう。
しかし僕はこれも必然だと確信しています。
てんこ盛りの感性の教育
これを実体験した僕には、
偶然と思える理由がないのです。