座 高円寺の現地監査で思う ~人を育てることについて~ | とみもと 卓 オフィシャルブログ「杉並区政最前線 日々雑感」Powered by Ameba

座 高円寺の現地監査で思う ~人を育てることについて~

こんばんわ とみもと 卓です。

今日は 午前中が予定がなく

ここ数日 休みも無かったので 少しゆっくり目の

始動としました。


昨日は監査で 座 高円寺=杉並芸術会館に伺いました。


この施設は開設まで紆余曲折ありました。

建設面では 伊藤豊雄先生の設計が凝りすぎていたこともあり

入札不調となり 施行業者が決まるまで時間がかかりました。


また 運営面でも 演劇の専門的なNPOでもある

「 劇場創造ネットワーク」が指定管理者として内定していたわけですが

議会でもその最終決定まで紛糾しました。


そうした中 開設から6年から経過をしましたが

徐々に地元にもなじみながら 着実に運営をされているようです。


私の方からは 運営面のあり方や

施設の劣化状況(雨漏りが少しあるようです)

旧高円寺会館から引き継いだ貸館機能の状況などについて など

多岐にわたり 質問をさせていただきました。


館長をはじめ関係者と質疑をしている中で

私は演劇については 全くの素人ですが

「人材育成が日本はうまくできていないな、下手だな」と

いうことを強く感じました。


スポーツも同じ問題を抱えているという意識から

そのように思いました。


具体的にいうならば 役者や選手を育てる中

子供のころから大人まで一貫した流れでの育成が

できていない点です。


ドイツのサッカーはこの点は 優れています。

1部はブンデスリーグですが その最下部は小さな子供たちの

リーグです。そこには年齢に合わせ 将来を見据えた一貫した

指導が行われています。


しかし 日本の場合 例えば 学校教育も小中高校でこの点も

一貫した流れがありません。

その場その場の勝利至上主義があったりします。

演劇においても どういうステージで大きな役者に

育っていくのか そのプロセスが見えずらいように思えます。


オリンピックに勝つためのジュニア育成支援はあっても

普通の子供、人たちのための演劇やスポーツ面での幅広い

育成の視点での 行政などが支援が非常に少ないように思えます。


加えて 指導者とか経営者的な部分の人材育成も弱いように

思えます。

「名選手が名監督とは限りません。」

「名演出家 劇作家が劇場経営に優れているとも限りません。」

(注:別に座 高円寺の運営に大きな問題があるわけでありません。

 一般論としてです。)


これは多分 音楽の分野なども同じではないでしょうか。


今 子供の貧困問題が叫ばれていますが 全ての子供が

学業面だけでの才能があるとは限りません。

芸術的な才能、運動の才能、職人としての才能に

優れた子供もいると思います。


子供の貧困からの教育的な支援となると

どうしても学業だけに意識が行きがちです。

(学業が本業ですから致し方ない部分はありますが・・)


が もっと幅広い視点から行っていく必要性を強く感じました。

そして それは 子供たちの将来の選択肢を広げることにも

繋がります。

そして それが スポーツ 演劇 文化等の底上げに必ずや

繋がっていきます。


新しい視点での宿題をいただいた思いのした

現地監査でした。