国政を見ておもうこと・・民主党って | とみもと 卓 オフィシャルブログ「杉並区政最前線 日々雑感」Powered by Ameba

国政を見ておもうこと・・民主党って

おはようございます とみもと 卓です。

議会も終わり 少し時間的に余裕が出来ましたので

資料の整理など 日頃できないことをやったりしています。



さて 国政を見ておもうことの第3弾ですが 今 民主党の

分裂云々が言われていますが 元を質せば

要は民主党がなぜ出来たのか?どんな政党なのか?という

改めて問われているという事ではないでしょうか?



民主党とは 小選挙区(≒2大政党制)においての

対自民党の寄せ集めの選挙用互助的政党がそもそもの

存在意義と言ってよいと思います。



例えば 党内のグループを見ても

ベテランは 自民党が下野した際に 政権に付いた

旧民社系(川端 中井) 旧社会系(横道 輿石) 旧自民系(羽田 小沢)

旧さきがけ(鳩山 菅) 旧日本新党(野田 前原)といった人たちが



小選挙区制という1対1で勝敗を決するといった中で

巨大で強力な与党(当時) 自民党に対抗するために

小異を捨てて 大同についた集まりであったわけです。

=その完成系が 旧民主(鳩山 菅)と自由(小沢)の民自合併だったわけです。



それにプラスして 民主党がある程度 形作られて入った人には


・本来は 自民党から立候補してもおかしくないが 選挙区事情から

 民主党から出馬した人

→今 こういう人は「みんなの党」に流れている現実もあります。


・いわゆる 連合(昔で言う総評 同盟)などの組織の後押しで出ている人

 →組織の中にも 非常に左翼的な傾向を持った団体もあります


・野党時代のイメージの良さで民主から&政権交代実現の為に 相当数の選挙区での

 出馬をさせる必要があったために立候補させた人々などが存在します。



で 野党時代には 自民を倒す 政権を獲得するという大きな目的が

あったために 元々国家観もバラバラ 綱領もないまま

小異を捨てて 何とかやってこれましたが


いざ 政権を取ったら そのやりたい方向 造りたい国の形もばらばらで

実は 小異でなく 大異であったことも内部で露呈したという事だと思います。



自民党も以前は タカ派的な福田派から ハト派的な三木派までいて

小異はありましたが いわゆる政権政党であるという点から まとまりを

持っていました。また 時代環境的にも そういう寛容さの中で人が

ある程度纏まっていく事が出来た時代です。



しかし 今の時代には 多様性の社会。また 政治の透明性や公開性も

依然とは比較にならないくらい求められています。また 自民党との差別化を

図る上で そういう部分に力点を置いてきたのが民主党でもあったわけですが 

そのスタイルが ある意味 自分たちの内部矛盾を露呈させる

皮肉な結果となっていしまっています。

 

結局は 選挙互助会的な民主党 

政権交代が目的だった いやそれしか目的にしか出来なかった民主党

ある意味 現在のような事態には陥るのは当然の道筋だったのかもしれません。 



ですので 今後 国民が今一度 政治に信頼を回復できるためには

政界再編で それぞれの政党の存在意義がしっかりと見出せる形になるか、

2大政党制を基軸とする小選挙区制度を変更するしかないと思います。



そういう中で 私が不思議に思うことに 小沢氏の動きがあります。

自民党時代に幹事長も務め 権力の中枢にいたこともあり

離党後は野党暮らしも長く その悲哀も味わった経験もある小沢氏。


その小沢氏なら 政権交代が実現し 今一度権力を奪還した中で

今回の動きも含め どうしてその権力から離れる方へ 離れる方へと

舵を切るのか?


政治の欲求の中での2大要素ともいえる

仕事をしたいという欲求からも 権力を握りたい欲求からも

どんどん離れていっているようにしか見えないのですが

小沢氏のその辺りの考えを一度 聞いてみたいものです