生活保護費の問題 | とみもと 卓 オフィシャルブログ「杉並区政最前線 日々雑感」Powered by Ameba

生活保護費の問題

おはようございます とみもと 卓です。

区議会は今日から 常任委員会がスタートです。


さて 片山参議院議員が取り上げた お笑い芸人の

不適切といえる生活保護費の受給問題から波紋が

広がっている生活保護費の問題ですが


私は区議会の場において この生活保護費の問題点を

最初に取り上げ 同僚議員とともに制度の必要性は

認めながらも 時代にあった制度の変更等を区で出来ることは

限界があっても 訴えてきました。


また ここ数年は いわゆる普通の人の生活も厳しくなっている中で

生活保護に対する疑問の声 怨嗟の声の広がりも強く感じていましたので

今回 社会問題化された事は良かったと思っています。


私は 日本の福祉制度の根本的な問題点を挙げるならば

制度が 昭和の日本を前提に作られている事です。

これは生活保護だけなく 保険 年金等 全ての分野で言えることだと

思います。


では 何が昭和かというと

1 いわゆる 高度経済成長期の右肩上がりの社会構造を

  前提の制度設計となっていること

  =経済の予測もあまく 設計図がすぐに崩壊する

   これで100年大丈夫なんていう発言もありましたが・・・・


2 現代の男女のあり方の制度設計になっていない

  =最近やっと モデルケース(夫婦2人 子ども2人)という

   概念を国も降ろしたという遅さ


3 価値観や考え方の変化に対応できていない

  「お上の世話になりたくない」「世話になるのは恥だ」から

  「もらえるものはもらわないと 損!」といった風潮に

  変わってきているが 制度はそうなっていない


4 超少子高齢化の対応が・・・

 =高齢者が増えるという事は要保護者が増え 社会保障制度が

  増加するという事ですが その読みが甘すぎます。


私は 国で現在行われている税と社会保障の一体改革の話も

含めて この様な 根本的な点をしっかり議論し 改善しない限り

今後の国の社会保障制度への信頼感の回復や安定性の確保は

望めないと思っています。

例えば 今回の生活保護費の扶養のあり方だけを見直しても

それは 小手先の改善だけあり 今の世の中では また抜け穴を

見つけてといった いたちごっこにしかならないと思います。


また 消費税を上げざる得ないとは思いますが

そういう改革をしない限り 何パーセントにしても追いつかないと

思います。


また 人を批判するといった風潮といった感情論でない

将来世代に安定した形の制度の設計という観点で

真摯に腰を据えて 取り組んでほしいと考えます。


私は議員には こういう制度の設計を行える特権を

有していると思っています。区で決めれる制度であれば

何とかしたいのですが これは基本的には国の制度で

自治体は一律に執行している立場ですので・・・・


しかし 問題提起をしていくのは大切です。


また折を見て 現状の生活保護費について 

私が以前質問したことなども挙げながら 

説明もしていきたいと思います。