N進法の解法
N進法の解き方について考えてみましょう。
僕たちが普段の生活の中で扱う数字はどのようになっているでしょうか。
携帯、計算機、PCのテンキー・・・
こういったものをみると、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、の10種類の数字(という記号)から成り立っています。
この10種類の数字で表される数の大小は、10進法で表されていると考えます。
ですから、0、1、2、の3種類の数字で表されている場合は3進法となるのです。
桁がどのようにあがっていくかなどの細かな注意点を考えて理解を深めることも効果的ですが、ここでは実際の計算に求められる 10進法→N進法 と N進法→10進法 の変換の計算手法を覚えましょう。
まずは10進法をN進法に変換する計算です。
これは与えられた10進法の数をNで割り続け、その余りを求めていくことの繰り返しです。
実際に考えてみましょう。
【問題1】
10進法の35を3進法になおしてください。
【解答1】
3÷3=1・・・0
割ることができなくなるまで3で割り続け、
最後の商から余りを順番に書いていくのです。
この場合、 1022 となります。
このときの注意点として、
割り切れているときには余りを0
として書くことを忘れないでください。
実際の計算は写真のように書くと良いでしょう。
今度はN進法を10進法に変換する計算法です。これは、それぞれの桁を一の位、Nの2乗の位、Nの3乗の位・・・と考えて計算するのですが、ここでは簡単に変換する手法のみを述べていきます。
【問題2】
3進法の1022を10進法になおしてください。
【解答2】
①まずは1022を少し間隔をあけて書きます。
1 0 2 2
②次にその間隔に×3+と書いていきます。
1 ×3+ 0 ×3+ 2 ×3+ 2
③ここでポイントです!!四則演算は×÷が先で+-は後にするのですが、ここでは左から順番に計算をしてくだ
さい。つまり、
1×3=3、3+0=3、3×3=9、9+2=11、11×3=33、33+2=35
とするのです。
動画にしてみるとわかりやすいでしょうか・・・
この手法をおさらいしておきましょう。
・N進法の数を間隔をあけて書く ⇒ 間隔に ×N+ と書く ⇒ 左から順番に計算する
の3ステップです。 慣れれば、7進法や8進法のようにNが大きくなったときに真価を発揮する計算法です。
では、練習してみましょう。
【問題3】
10進法の123を4進法になおしてください。
【問題4】
5進法の4123を10進法になおしてください。
!!!!!!!ここから下は解答です。解けましたか?!!!!!!!
【解答3】
123を4で割り続けましょう。
よって、解答は 1323 です。
【解答4】
間隔あけて、間に ×5+ を書きます。
4 ×5+ 1 ×5+ 2 ×5+ 3
しつこいですが、左から順番に計算してください。よって、解答は 538 となります。
10進法からN進法、N進法から10進法の変換は理解していただけましたか?
次回はN進法の四則演算や文章題についてふれていきましょう。