不等式の解法
不等式の解法を考えてみましょう。
方程式とは
AとBが等しいということを A=B
という式で表しています。
これに対して不等式とは
AがBより大きいということを A>B
AがBより小さいということを A<B
のように不等号という記号を使って表したものをいいます。計算の方法は方程式と変わりませんが、不等号の向きに注意することが必要です。
-3X<27
とあったら、両辺を-3で割るのですが、負の数で割るとき不等号の向きを逆にすることを忘れないで下さい。
つまり・・・
X>-9
となります。
まずは、不等式をたてて解く問題を考えてみましょう。
【問題】
ある自然数を3倍してから5をひいた数が20よりも小さいとき、このような自然数は何個あるでしょうか。
【解答】
きちんと不等式がたてられたでしょうか?
順を追って計算してみましょう。
3X-5<20 (-5を右辺に移項します。)
3X<20+5 (両辺を3で割ります。)
X<8.3…
ここまでの計算をみて、最後は分数じゃなくて良いのか?と思ったひともいるでしょうがいろいろなものの個数を考えるときは、整数を考えるのでせいぜい小数第一位まで計算すれば充分なのです。
それと忘れがちな自然数についてもきちんと覚えておいてくださいね。自然数はものを数えることを起源としてますから、「1,2,3,4・・・」と0を含まない正の整数ですよ。
これをふまえて8.3よりも小さい自然数は、1,2,3,4,5,6,7,8の8個となります。
「自然数の~」とか「整数の~」といった問題は不等式をたてる必要が多いのですが、「買物で代金を○○円以下にする」といった文章題では不等式をたてずに解くこともできます。次のような問題がそれにあたります。
【問題】
1個50円のみかんと1個120円のりんごを個数が3:2になるように買います。所持金が2000円のとき、りんごは最大で何個買えますか。
A4個 B5個 C6個 D7個
E8個 F9個 G10個 H11個
不等式をたてれば、りんごの数をX個とおいて
50×3X+120×2X≦2000
として解くこともできますが、ここでは個数は整数であることを利用して解いてみましょう。
【解答】
個数が3:2となっているわけですから、みかん3個とりんご2個のセットがあると考えます。個数は整数にならなくてはいけませんから、このセットをいくつ買えるのかを考えるのです。では、計算です。
50×3+120×2=390円 (1セットの値段です。)
2000÷390=5.1… (2000円では最大5セット買えます。)
2×5=10個 (1セットにりんごは2個入っています。)
いかがでしょうか?個数や人数が整数であることを利用してXを含む不等式を使わない計算法です。
これも練習してみましょう。
【問題】
200個のりんごを袋詰めにします。3個入りの袋と4個入りの袋を同じ数作るとすると4個入りの袋は何袋できますか。
A24袋 B25袋 C26袋 D27袋
E28袋 F29袋 G30袋 H31袋
【解答】
200÷(3+4)=28.5… (3個入りと4個入りの袋は同数なのでこれをセットとします。)
式はこれだけです。
3個入り、4個入りともに28袋ずつということになります。
不等式の文章題ではつるかめ算を利用することでスピードアップできるものもあります。
次回の不等式ではそこについて触れたいと思います。
方程式とは
AとBが等しいということを A=B
という式で表しています。
これに対して不等式とは
AがBより大きいということを A>B
AがBより小さいということを A<B
のように不等号という記号を使って表したものをいいます。計算の方法は方程式と変わりませんが、不等号の向きに注意することが必要です。
-3X<27
とあったら、両辺を-3で割るのですが、負の数で割るとき不等号の向きを逆にすることを忘れないで下さい。
つまり・・・
X>-9
となります。
まずは、不等式をたてて解く問題を考えてみましょう。
【問題】
ある自然数を3倍してから5をひいた数が20よりも小さいとき、このような自然数は何個あるでしょうか。
【解答】
きちんと不等式がたてられたでしょうか?
順を追って計算してみましょう。
3X-5<20 (-5を右辺に移項します。)
3X<20+5 (両辺を3で割ります。)
X<8.3…
ここまでの計算をみて、最後は分数じゃなくて良いのか?と思ったひともいるでしょうがいろいろなものの個数を考えるときは、整数を考えるのでせいぜい小数第一位まで計算すれば充分なのです。
それと忘れがちな自然数についてもきちんと覚えておいてくださいね。自然数はものを数えることを起源としてますから、「1,2,3,4・・・」と0を含まない正の整数ですよ。
これをふまえて8.3よりも小さい自然数は、1,2,3,4,5,6,7,8の8個となります。
「自然数の~」とか「整数の~」といった問題は不等式をたてる必要が多いのですが、「買物で代金を○○円以下にする」といった文章題では不等式をたてずに解くこともできます。次のような問題がそれにあたります。
【問題】
1個50円のみかんと1個120円のりんごを個数が3:2になるように買います。所持金が2000円のとき、りんごは最大で何個買えますか。
A4個 B5個 C6個 D7個
E8個 F9個 G10個 H11個
不等式をたてれば、りんごの数をX個とおいて
50×3X+120×2X≦2000
として解くこともできますが、ここでは個数は整数であることを利用して解いてみましょう。
【解答】
個数が3:2となっているわけですから、みかん3個とりんご2個のセットがあると考えます。個数は整数にならなくてはいけませんから、このセットをいくつ買えるのかを考えるのです。では、計算です。
50×3+120×2=390円 (1セットの値段です。)
2000÷390=5.1… (2000円では最大5セット買えます。)
2×5=10個 (1セットにりんごは2個入っています。)
いかがでしょうか?個数や人数が整数であることを利用してXを含む不等式を使わない計算法です。
これも練習してみましょう。
【問題】
200個のりんごを袋詰めにします。3個入りの袋と4個入りの袋を同じ数作るとすると4個入りの袋は何袋できますか。
A24袋 B25袋 C26袋 D27袋
E28袋 F29袋 G30袋 H31袋
【解答】
200÷(3+4)=28.5… (3個入りと4個入りの袋は同数なのでこれをセットとします。)
式はこれだけです。
3個入り、4個入りともに28袋ずつということになります。
不等式の文章題ではつるかめ算を利用することでスピードアップできるものもあります。
次回の不等式ではそこについて触れたいと思います。