大河ドラマ「光る君へ」

33回「式部誕生」の感想の続きです。

 

 

寛弘3年 1006年。

 

除目で、

伊勢の国司の任命について

論争があった。

 

 

道長は、

「伊勢守に平維衡を任じるなど

もっての外に存ずる。」と任命に強く反対する。

 

 

 

さらに続けて、

「維衡はかの国の支配を巡り、

一族の平致頼(むねより)と

幾度も合戦を起こした者である。」と

維衡のことを説明する。

 

だが、

右大臣・顕光は道長に反論する。

「されど、帝がそうお望みなのですぞ。」

 

 

 

「こういう者を国守とすれば、

どの国の国守もやがては

武力にものを言わせようといたします。」

と道長は主張する。

 

 

 

 

「除目の大間書には、

伊勢守の名を入れずにおく。」と、

強引に自分の考えを通した。

 

 

 

除目が終わり、

皆それぞれ、立ち去ろうとしながら、

口を開く。

 

 

道綱らは

道長の考えに賛同するが…。

 

公任は

「左大臣らしからぬ怒り方であったな。」という。

 

 

行成は

平維衡がもともと右大臣・顕光の家人であったことを

知っていた。

 

それを知っていて、なぜ、流したのだ、

と皆から責められた。

 

そこへ

一人、

皆とは違う意見を持つ 隆家が 発言しようとする。

 

 

 

「恐れながら 帝には 

朝廷も武力を持つべしというお考えは

ないのでしょうか。」と自論を展開する。

 

 

 

 

隆家の兄・伊周は

「やめておけ」と制するが、

 

 

隆家は最後まで続けた。

「そういう道を選ぶことがあるいは肝要となるやも……。」

(武士の台頭を匂わせる発言ですね。)

 

 

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その後、

空欄にしたはずの伊勢守の欄に

 

いつの間にか、

何者かによって

平維衡の名が書き加えられていた。

帝の裁可を得たということになってしまった。

 

 

道長もいったん、それに従ったが……・

 

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その後、道長は帝に

意見する。

 

「除目での伊勢守の件、

叡意により、

平維衡をこれに任じることといたします。」

(いったんは、認めるが)

 

「されど、速やかに交代させたく存じます。」

 

 

お上に初めて申し上げます。と断ったうえで、

「やがては朝廷をないがしろにする者が

出てまいらぬとも限りませぬ。」

(のちの時代の平氏政権をうかがえますね。)

 

帝は速やかに交代させることに 了承した。

 

(道長、ここは強引に自分の意見を通し、

帝の考えを覆させましたね。)