酸素運動って、コスパがよくないと思いませんか?


ジョギングを1時間しても、消費するのは400kcalほど。


もっと短時間でカロリー消費を稼ぎたい人に、ぴったりの方法。


それが、HIIT(ヒート)です。


やり方は簡単、20秒間全力で動いて、10秒休む。これを8セット。


たった4分で終了です。


なるべく大きな筋肉を使って、なおかつ多くの関節が動く種目が適しています。


たとえば、腕立て伏せやスクワット。


ステップ運動のハーキーなどなど。


トータルで消費できるカロリー量は、有酸素運動の6倍以上とも言われています。


その秘密は「運動後過剰酸素消費量EPOC」です。


心拍数が上がる激しい運動は、すぐに酸素の供給が追いつかなります。


いわゆる、酸欠状態。


全力ダッシュのあとで、ゼーゼー、ハーハーと肩で息をしている姿を思い描いてください。


酸素が不足した身体は、体内の備蓄エネルギーを借りて、ピンチを乗り切ります。


そのため、運動後もたくさんの酸素を取り込み、借りたエネルギーの返済をおこなうのです。


これは、酸素借とよばれる現象。


エネルギーの借金をした身体が、のちに利息をつけて支払うイメージ。


それが、運動後24〜48時間程度も続くのです。


そのほかにも、大量に発生した乳酸を肝臓で処理したり、傷ついた筋肉を修復したりと大忙し。


ボロボロになった状態から、復旧するまでのカロリー消費がすごいのです。


一説によると、HIIT終了後の2〜3日で、800kcalも余分に使うとか。


とはいえ、ご想像の通り、めちゃくちゃキツい運動です。


「こんなツラいなら、ジョギング2時間したほうがマシ!?」となる人が続出するくらい。


HIITは、アスリート用に開発されたタバタプロトコルというトレーニングが原型。


体力に自信のない人が、いきなりフルコースやるのは非現実的です。


まずは、2セットから始めて、すこしずつ増やしてください。


20秒全力、20秒休憩などのアレンジもOK。


くれぐれも無理しないように。


なお、20秒10秒でカウントしてくれる、無料アプリも数種類あります。


種目の指示も出してくれるので、よろしければお試しを。


(おわり)