都内大田区にある

ファミリーレストランで

叔父の元彼女とその子供と

落ち合う事になり、

少し早めに到着した叔父と僕は入口から

見えやすい席に腰掛け

二人が来るのを待った


数分後、2人連れが入ってきて

叔父と目が合ったように見えた

70才前後くらいの女性

思った通り軽く頭を下げながら

こちらに歩いてきた

連れ立っているのは

多分叔父の子だろうか?

男とも女とも聞いてなかったのだか

一緒にいるのは

目を見張るほどの美しい女性


例えるなら宮沢りえが

ヘアヌード写真集を出した頃

多分最高潮に売れていたあの頃を

彷彿とさせるほどの美人


確かに叔父も僕の母親も

若い頃の写真を見るとなかなかのもの

多分その血をイイ具合に受け継いだ

のかな…なんて勝手に想像しながら

二人に軽く挨拶しました


「○○と申します。叔父からお話は

伺っています。どうぞよろしく

お願いします!」

少し緊張していたので

噛んだかもしれません

続いて相手のおばさんが

「佐藤です、隣は娘の加○子です。」

と挨拶し、席に着きました。


叔父とおばさんが

亡くなった幼馴染の話を始めたので

僕と加○子さんはなんとなく蚊帳の外

で、遠慮がちに話に割り込むように

「何かドリンクでも頼みませんか?」

って聞くと、

叔父もおばさんも

「コーヒーでいいかな」といい

「加○子さんは?」って聞くと

少し間をおいてから

「ビール飲んでイイですか?」

って意外なオーダーに少々驚きながら

「昼のビール効くよ!大丈夫?」

って半笑いで言うと

「ビールなら大ジャッキ5.6杯

飲んでも酔いません!」と

真顔でそれも顔に似合わない

ハスキーな声で言うんです


「加○子さんは意外とハスキーボイス

なんですね?」ってたずねると

「スナックとか居酒屋とかで働く

事が多かったせいかな…」

「こっちに来る前は八王子で母と一緒に

小料理屋やってました」

そう聞いて、ついその先の事も色々

聞きたくなってしまい

「詮索する訳ではないけど、小料理屋は

やめたんですか?」

そう聞くと

「はい、小料理屋は店自体は残っている

けど、色々あって私は辞めたんです」

さらに突っ込んで聞こうとすると

おばさんが

「その話しをし始めるとずいぶんと時間が

かかるし、聞いてて気持ちのイイもんじゃ

ないから、○○さん、今度時間のある時に

加○子と食事でもしながら聞いてやって

くださいな」って言われたんです


続け様におばさんが

「加○子、ビールは一杯だけにしといてよ」

と言うと

「はいはい、分かりました」って

加○子さんが胡散臭そうに返事するので

ちょっと変わった親子だなぁって

感じがしましたね


かれこれ2時間ほど話し、次回、僕が単独で

お伺いすることで話は終わり

「では、また改めて伺います。」

と僕が伝えると

「おばさんと、加○子さん二人とも

少し安心した感じで、きょうは本当に

ありがとうございます。

ご迷惑おかけしますが、娘共々

今後ともよろしくお願い致します」

と深々と頭を下げるおばさんと、

加○子さんでした。


続く