関東圏在住の方にとって、中学受験は当たり前の事かもしれませんが、地方では、中学受験はまだまだ一般的ではありません。地方でのスタンダードは、公立の中学校から公立の高校という進路です。第一志望の公立高校に不合格になった場合に私立の高校に行くという考えの方が多いと思います。ですから、中学から私立に行かせると、周囲の親御さんから「なんで、わざわざ学費の高い私立に行かせるの?」という質問を受けることになります。

 地方に住んでいれば、周囲の子供達が当たり前に公立に進むので、中学受験を考える機会もほとんどなく、中学受験のメリットについてや、大学受験にどう影響してくるかを考える機会がない場合が多いと思います。

 

 関東圏在住の方は、私立中学校の数も多く、中学受験をする家庭が多いので、中学受験をする子供達がどのような勉強をしているかよくわかると思いますが、地方在住の方は中々想像するのが難しいと思います。

 中学受験をする子どもたちは大体小学校4年生から塾(公文やそろばんではなく中学受験に特化した塾)に通いだし、週3回程度の通塾をします。そのまま5年生、6年生と勉強を続け、6年生の夏休みにもなれば、ほぼ毎日塾に通い、模試も毎週のように受けるようになります。私の感覚では、小学6年生が大学受験を控えた高校3年生と変わらないくらいの勉強量をこなしているように感じました。

 塾には入塾時にクラス分けがあり、6年生の最後までテストの成績によってクラス分けが続きます。上がったり下がったりを繰り返すわけですが、子どもたちは学校でお互いの塾でのクラスを知っており、それがその子の頭の良さを決めるものになっています。学校の成績で頭が良い悪いの判断はされませんし、子供達も学科の成績にはあまり興味がありません。

 このように小学校の3年間で勉強を頑張って私立の中高一貫の学校に行くと、今度は、学校の中で先取り学習が始まります。高校2年生になる頃には、大学受験までのほとんどの範囲の勉強を終えている学校もあると思います。中高一貫校は高校受験がありませんので、最初から大学受験を見据えた勉強をしているのです。

 

 本日のまとめですが、このように小学校のうちから大学受験を見据えて勉強してる子供たちと、高校2年生、あるいは3年生になってから本腰を入れて大学受験勉強をする子供たちが勝負するのが大学受験です。

 国立大学の東大や京大、私立大学の早稲田や慶應などの有名大学に合格する学生の多くは中高一貫の学校出身者です。公立高校から有名大学に行けないと言ってるわけではありませんが、比率としては中高一貫には勝てないの実情です。原因は頭の良し悪しではなく、単純に勉強量だということを知っておかなければなりません。地方から大学受験で有名大学を目指すのであれば、早いうちにこの事実を知っておかないと時すでに遅しとなりかねません。

 

今回はざっくりとしか書けませんでしたが、今後、部分部分を切り取って詳しく書いていきたいと思います。

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