少し前の話だけど、
この日曜日は、七夕だった。
七夕といえば、短冊。
スーパーや、ショッピングモールでも、
願い事を書いてくださいと、イベントもある。
我が家でも、小学校くらいから、
願い事を書くようになったが、
つい親の都合で、
笹は買ってくるのが面倒で…
いつしか、短冊だけ書くようになった。
その短冊、どうするかって?
そりゃ、吊るのよ。
そう、家のリビングの見えるところに、
何枚かつなげて、吊るようになった。
高校受験、
大学受験はもちろん、
娘の資格試験受かるようにとか、
家族が健康でありますようにとか、
実家の親が元気でありますようにとか。
四年ほど前は、コロナ収束とか、
はたまた、世界平和まで…
一人三枚程度、毎年書いて飾っていた。
今年も…
その日、その晩、
そう晩御飯までは覚えていたのだ。
ところが、
お風呂に入り、
皆でスイカを食べて、
娘の探し物に付き合い、バタバタしていたら…
あっという間に、11時を回り…
気がつくと、あと30分で…
今日も終わってしまう時刻に!
えっ、忘れてた…(泣)
もちろん、夫はもう夢の中だし、
娘も明日の準備やら、
もう眠いから休むわだの、どう考えても…
諦めざるを得なかった。
私だけが、ずっと…
やりたかった気持ちでザワザワ。
でも、さ。
勝手に娘も楽しんでいると思う、
その気持ちは、親の幻想だなぁと。
もう、きっと、潮時なのね。
7/8になってしまったら、魔法は溶けてしまう。
溶けた魔法はもう、かえらない。
きっと、これでよかったのだろう。
短冊、書きたいのは、きっと私なんだ。
寂しい気持ちを、心に封じ込めた。
七夕の魔法はおしまい。
もう、きっと…
書くことはないだろうと、悟った夜だった。