毎週必ず、実家に帰る私。
泊まることもあるし、日帰りのこともある。
このところ、実は…
たいへん困っていることがあって。
家の門扉の横の、
少し高く伸びすぎた広葉樹からの、
落ち葉がひどく…
行く度に、溝掃除を強いられている。
昨年や一昨年、
こんなに落ち葉で悩まされたかなぁ…
とりあえず、来月か再来月に、
植木屋さんに来てもらうから、
その時に、少し短めに切ってもらおう。
まだまだ、用事は続くのだ…(泣)
さてさて、話は変わるが…
私の実家の庭には、
少しばかりの空き地もあって、
もう50年くらい、
年季のあるものもあるので…
年中、何かしらの花が咲くのだ。
年明け、まず、先頭を切るのが…
椿。
赤の花を付けた木、
白の花を付けた木、
白地に赤の混ざった花を付けた木。
次に、梅。
白、ピンク、濃いピンクと、
三本の梅の木がある。
下の方に目を向けると…
咲いているのは、水仙。
そして、季節は動き…
本格的な春を迎えると、さらに賑やかになる。
そう、まさに今…
三月の終わりから、
四月、五月にかけて、
我が実家は、花ざかりである。
もう、葉桜になってしまったが、
桜がまず咲く。
桜が終わると、次は…
菖蒲が咲き、
今は、小手毬が見頃だ。
また、先週から…
通路には、ツツジが咲きはじめた。
玄関には、
通年咲いている薔薇が。
朱色がかった、素敵な色の薔薇。
来る人をもてなしてくれる。
ただ、いつも、どれも見事なのに…
この花たちは、
誰にも見てもらえず、枯れていく。
父が亡くなっても、
母が日々、庭を散歩して…
デジカメを片手に、
写真を撮るのが好きなデビ子さん。
花たちは、きっと、嬉しかったに違いない。
主人を失ったのは、家だけでなくて…
花たちも、主人を失ったのだ。
せめて、私は…
行く度に、庭を回って、
この花たちを、愛でてあげたい。
そう、強く思っている。
我が子のように、
みんな、
みんな、
みんな綺麗だよと、呟きながら。
咲いてくれてありがとうと、囁きながら。