韓国国内の映画賞で25冠を達成した映画。

病の弟を救うために働きにいった宮廷での出来事を見てしまった盲目の天才鍼医ギョンスが、世子の死の真相を明らかにするために奔走していく物語。最初のほうは、先入観もなくみたので、盲目の鍼医が宮廷で働いているだけなので、大きな展開もなくなかなか映画に入り込めなかったが、世子と面会してから物語が展開していくにつれて、だんだんと引き込まれていってしまった。盲目なのに見てしまったって不思議な話だけれど目が離せない。暗闇の中のなかから、門を開けた朝日が見えた瞬間、「よかった」とほっとしたのもつかの間、まだ物語は続いていた。

王の孤独とこだわる権威と側近たちの思いなど宮廷のドロドロはサスペンスだけでなく、ドラマとしても見ごたえがあった。

日本映画でもこのような映画があるといいなと思った作品だ