別に不幸自慢をしたいわけではないけれど。
振り返ればこれまでの人生、気の休まる暇なんてなかったな。
本当に沢山の人から、本当に沢山の酷い仕打ちを受けてきた。
冷静になって考えてみれば、あんなことをされたのが私で良かったのかも、と今では思える。
普通だったら、もうとっくにこの世にはいないだろうな、悲惨すぎて。
16の時、仲の良かった友達の叔母さんに言われた。
「初めてアナタと会った時、この子よくここまで生きてこられたなって思った」って
今にも消えてしまいそうに、非常に弱々しい感じに見えたのだそうだ。
でも本当に自分でもそう思う。
自暴自棄になったりすることは多少あったけれど。
誰に対しても仕返しや復讐をすることもなく、自分の中でぐっとこらえて、なんとか許してきて。
許さざるを得なかった、というのが正しいかな。
きっとそうするしかなかった事情があったのだろう、そう自然に思えるようにもなってきた。
天は乗り越えられる試練しかその人には与えないと聞くけれど。
自分はきっと、他の人達のイライラだったり、満たされない気持ちをぶつけられたとしても、それをなんとか受け止められるだけの器のある人間だったということなのだろう。
だから、なんだかんだでまだ生きていられてる。
そんな自分を本当に誇りに思う。
だけど正直な気持ち、もしこれまで自分に対してさんざん酷い仕打ちをしてきた人達が不幸になったとしたら。
かわいそう…、幸せになってね!とまでは思えないかも。
自分も十分酷い奴だと思うけれど、ざまあとか思ってしまうと思う…。
まだそこまでは人間できていないね。
まあ素直でよろしいってことで。