前回の記事を投稿して思い出した、日本語を学習中のある外国人と昔した会話内容。
「○○いりますか?と聞かれて大丈夫と答えるのが、不要の意味になるのが何故なのか分からない」と。
言われてみればそうかもなと思いました。
素直に考えれば、○○いりますか?に対し大丈夫ですと返答すれば、それは欲しいという意味になる。
特にテキスト的な日本語しかまだ知らない外国人にとっては。
だから大丈夫イコール不要という意味があるだなんて言われると、ワケ分からなくて混乱することになる。
欲しいのか?いらないのか?どっちなんだと。
当時は念のため「レジとかで○○いりますか?と聞かれて大丈夫ですと答えてしまうと、いらないと受け取られてしまうから、欲しいなら大丈夫ですとは言わない方がいいね」と伝えておきました。
それ以来その外国人は、レジ等で大丈夫を多用するようになりました
日本語も時代の変化と共に、少しずつ意味が変わっていきます。
「全然○○」という表現も、昔ならば全然○○じゃないという否定のニュアンスで受け取られていたはず。
今では全然大丈夫!とか全然問題なし!といったニュアンスで、幅広い世代に使われていますよね。
結構ですとか、できかねますという言葉についても使うとしても、対面ならばニッコリ笑顔で口にすることで、冷たい印象を与えないようにできる。
でも文字のみのやり取りだと、表情や仕草等であたたかみを伝えることはできない。
なのでやはり少々くどくても、丁寧すぎるくらいに丁寧なニュアンスをするに越したことはないのかもしれません。