生まれて初めて、双極性障害(躁鬱と呼ばれることも)の人と接した時の衝撃は、何年経っても忘れられません。


いわゆる躁状態の時に知り合ったので、本当に最初は気付かなかったです。


普通すぎるくらいに普通の方で。


なので「私実は鬱病なの…。」と言われた時も、正直、嘘でしょ??みたいに思ってしまっておりました。


だけどある程度長く過ごしていて、やっと鬱というものがどんななのか分かる瞬間がきたんです。


普通に喋っていたのに、瞳から突然生気がふっと消えてなくなって…。


本当に突然なんですよ。


視線の先はどこにあるのかさっぱり分からない。


あさっての方向どころか、何年も先を見ているとでも表現しようか…。


大切な人を瞬間的に全て失ったとしても、恐らくここまでの絶望は感じないだろうというような表情で。


誰かの支えがないと、すぐにでも気を失ってあちら側の世界に行ってしまいそうな…。


当時あまりにも若かったから、「怖い!」と思ってしまいましてね。


この時初めて、鬱ってこんな感じなんだ…想像を絶する…治るのに何年もかかるのも分かるような気がする…。


って思いました…。


この時に学んだのは、いくら何の悩みも抱えていなさそうな人だったとしても、そんなのは分からないってこと。


だからなるべく人には優しく接したい…。


このことを、これからも忘れないようにしていきたいな…。