スイスは外国人が安楽死することのできる貴重な国です。

 

自殺カプセル(サルコ)の中に入ってボタンを押せば低酸素症によって死ぬという仕組みだそうです。

 

その自殺カプセルで64歳の米国人女性が死亡し、関係者数人が地元警察に逮捕されたというニュースを見ました。

 

もちろん必要な手続き等が行われていない、法律違反の場合は、そのようなことが起きても当然かなとは思います…。

 

ただこれがきっかけとなり、このような制度が縮小もしくは廃止になってしまったら残念だなあと、個人的には思います。

 

この他オランダもスイスと並ぶ安楽死大国ですが、心底スイス人やオランダ人が羨ましいと思うものです。

 

 

 

 

 

そんなに死にたいのか?とか思われてしまいそうですが、そうではなく…。

 

いざとなったらすぐに楽にこの世から消えることができるという状態ができれば、逆にいろいろなことが頑張れるのではないかと思うのです。

 

自分ももし、一口飲んだだけで苦痛なく霧のようにこの世から消えることのできるワインなんかがあったとしたら。

 

多分ですが、むしろもっと生きる意欲が湧いてくるのではないかと思います。

 

 

 

 

 

そしてそういった安楽死制度等が、生きているのが本当に辛い、苦痛だという人にとっては唯一のよりどころかもしれない…。

 

スイスでいつか安楽死するために頑張って英語の勉強や貯金をしようと思っている人も少なくないのかもしれない。

 

唯一のよりどころがなくなってしまったら…逆説的かもしれませんが、むしろ自殺者等は増えてしまうような気すらしています。

 

なんでなのかは、よく分かりませんが…。

 

 

 

 

 

人間には好きなように生まれてくる権利はないのだから…。(スピリチュアル的なことはおいといて)

 

ならばせめて死ぬ権利というか、いつどのように死ぬのか選べる権利くらいはあっても罰は当たらないと思ってしまう。

 

家族に迷惑をかけたくないからとか、そういった理由で尊厳死を選ぶのも、その人が選んだこの世の去り方。

 

逆に一分一秒でも長くこの世に留まりたいからと、延命治療を希望するのもまた、その人が選んだこの世の去り方。

 

全て尊重されてもいいと個人的には思います。

 

なのに日本では何故か積極的に議論されない安楽死制度。

 

以前、安楽死制度を真剣に考えている党に、選挙の際に投票したこともありますが。

 

実際そのような制度ができたとして、使いたくない人は使わなければいい、それは自由。

 

あと何年くらいしたら、積極的な議論が日本でもなされるのだろう。

 

ちょっと重いテーマかもしれませんが、ニュースで見て思うところが沢山あったので。