私は自分の名前がずっと嫌いでした。

 

非常にありふれていて、物心つく頃から、周りには沢山同じ名前の子が溢れていた。

 

某ドラマのように(漢字は違いましたが)悪役に使われることも多いイメージだったし。

 

画数も多いから、もっと女の子らしい柔らかいイメージの名前だったら良かったのにと思っていました。

 

名前コンプレックスだったんだと思います。

 

子どもって残酷だから「こっちの〇〇〇ちゃんは好きだけど、あっちの〇〇〇ちゃんは嫌い」

 

こんな風に言われた日にはもう、立ち直れません笑。

 

 

 

 

大人になって中国に留学する機会に恵まれ、現地にやってきました。

 

中国ではタクシーの運転手さんとの距離が近く、一人で乗る場合は基本的には助手席に座ります。

 

ところで中国の運転手さんって本当にお喋り好きな人多いと思います。

 

特に外国人相手だと物珍しいのか、インタビューのようにいろいろ聞いてくる人もいて笑。

 

語学の勉強にもなるし、良かったですけどね。。。

 

 

 

 

ある時運転手さんと会話していた時に、私の名前に対して中国では親しみを覚える人が多いのだと聞きました。

 

というのも中国で上映後に一世を風靡し、大変な人気を博した日本のある映画があるのですが。

 

その映画のヒロインの名前が私と一緒だったのです。

 

自己紹介で名前を言ったとしたら、それだけで興味を持たれたり好印象を持たれたりすることがあるのだとか…。

 

素直に嬉しかったですね。

 

初めて自分の名前を悪くないと思えた瞬間だったかもしれません。

 

 

 

 

ずーっと嫌いだ嫌いだと思い続けていたものが、ちょっと好きかもと思える瞬間がきたように。

 

自分が短所やコンプレックスだと思い込んでいたものが、

 

見方や場所を変えてみれば長所やチャームポイントだったりする。

 

実はそーいうことって知らないだけで、結構あるのかもしれない。

 

だから人間万事塞翁が馬、この言葉が好きです。