私の出身地は名古屋です。
今からもう軽く10年以上も前のことになりますが、
吹上駅近くにあるシステム系の会社へ毎年繁忙期に、キーパンチャーのアルバイトをしに行ってました。
キーパンチャーってのはデータエントリー業務をする人のことです。
その会社は毎年1月から3月中旬位までは殺人的な忙しさで、
正社員はもちろん、バイトでも終電帰りやタクシー帰りが普通にありました。
私は昔からタッチタイピングがべらぼうに速いというわけでもないのですが、平均よりは速い方でした。
だから繁忙期におよびがかかって、稼ぎに行ってました。
そこの元正社員で「カネゴン」というニックネームで呼ばれていた女性がいたのですが(今にして思えば凄い名前だな…)、
その女性がべらぼうに入力が速いタイプでした。
会社からはエースとして期待されたであろうに、入力業務だけじゃなく別の仕事がやりたくなって退職したんだそうです。
丁度希望退職を募っていたこともあったそうで、辞めたいと思っていたカネゴンさんにとっては渡りに船だったでしょうね。
ただなかなか正社員の別の職種の仕事が見つからなかったのもあり、毎年繁忙期に手伝いに来ていました。
カネゴンさんとは隣の席になった時にちょっと話をすることもあったのですが、
転職のために日商簿記検定2級を勉強していると、ある時聞きました。
当時私は物凄く負けず嫌いの性格だったのもあり、その会社を離れてからカネゴンさんの話を思い出しました。
確か5月頃で、簿記検定の日まで一ヶ月程しかなかったと記憶しています。
「もし一ヶ月で日商簿記2級受かったら嬉しいだろうな!」
そう思って別の仕事を既にしていましたが、良さそうな基本書を買って一ヶ月間必死で勉強しましたね。
結果は…92点で無事合格!自分ってやればできるじゃんとすっかり試験勉強に対する自信をつけた当時の私。
同じ年の10月に行われる宅建も合格したいと思って同じように独学で勉強し、こちらは43点で無事合格したのだっけ。
社労士試験に合格する前年、2010年のことでした
実際取得した資格を全て仕事に活かせているわけではなく、半分資格マニアみたいになっている感ももちろんあります。
当時はとにかく何かの試験にチャレンジして合格すると、物凄くやりきった感を感じてそれがクセにもなってたんですよね。
もしカネゴンさんに出会ってなかったら、そこまで自分は勉強自体が好きなんだと気付くことはなかったかもしれません。
今も名古屋のその会社で繁忙期は手伝いに行ってるのかどうか分かりませんが、元気にしているといいなあと思う。