作・演出 : 三谷幸喜
<出演者と劇中のあだな>
天海祐希(アニキ)、大泉洋(ジョー)、吉田羊(ホリさん)、
小池栄子(ゴータマ)、林遣都(ホジョリン)、春海四方(ジゾウ)、
小手伸也(ドテ)、青木さやか(ソウリ)、
浅野和之(リピート)、伊藤蘭(ヒメ)
設定は、三谷幸喜さんが4年生だった昭和46年の話。
実際に三谷さんが通った世田谷のはずれの小学校が舞台。
出演者は10歳の設定で、子供の役。
4年3組の教室が舞台のワンシチュエーション。
放課後いつも教室に残っているスーパーエイトと
呼ばれている顔ぶれが皆面白い!
そこへ、妙に大人びた謎の転校生、ジョーがやってきて
4年3組を牛耳るべく、動き始める。
ホジョリンは、4年生なのに、まだ自転車にホジョリンをつけて
乗っているのでホジョリンというあだ名がついているとの事。
林遣都さんがストーリーテラーもつとめています。
あてがき?かな?役者さんと役のイメージがピッタリ!
服装はオーバーオールとか、ワンピースとか、
子供らしいものが多いけれど、芸能界で子役として
活躍しているヒメは、巻き髪でフリルのたくさんついた
ゴージャスなワンピースで登場。伊藤蘭さん、笑わせてくれた~
揚げパンとか、スピログラフとか…なつかしかった。
何度も出てくる「私たち、まだ10年しか生きてないのよ!」
という台詞に吹き出してしまいました。客席も大ウケ。
春海さんと浅野さんだけは、どこから見ても10歳はムリ(笑)
ところどころ歌が入ってミュージカル調になったりして、
歌詞も面白いし、ダンスもあって楽しかった~(≧▽≦)
天海さん、10歳の役とはいえ、めちゃくちゃカッコ良かった!
トラブルメーカーでいきがっているゴータマ役の小池さん、
怖いもの知らずで男勝りなのに、好きな男の子に
見せる表情が乙女で可愛かったな(*´ω`*)
ガス爆発したような激しい天然パーマの転校生、ジョー(笑)
髪型だけでもおかしいのに、口調がアウトローな流れ者のように
自分の事を「おいら」と言ったり、身振り手振りが
大人びていたりで、ミステリアス。
クラスのトップになり、生徒たちを牛耳るべく、アニキに
個人攻撃をしかけたり、他の生徒を陥れたり、本人も
気付かないような内面を刺激したり、利益のありそうな
生徒を味方につけたりと、心理戦に長けていて、
サスペンスを観ているようでした。
同僚を蹴落として、上司に取り入り、出世街道を突き進む
一社員、というリアルにありそうなストーリーにゾクゾク。
「クラスにアニキは二人もいらねー」と言ったジョーから、
その座を引きずり降ろされたアニキが、
皆に気に入られようと、お菓子を買って来て他の生徒の
ご機嫌取りをするシーンは見ていて辛くて心が痛んだ。
ラストの形勢逆転シーンはホッとしたな~
恐竜オタクのドテが、マニアックすぎてはまりました。
コメディ、サスペンス、ファンタジー、ストプレ、ミュージカル、
いっぺんに楽しんだような満足感。
最後はキャストごとセットが舞台の奥にひっこんでいき、
客席からどんどん遠くなる演出に感動。ジーンときました。
いままで観たシス・カンパニーの公演(と言っても
そんなに観ているわけではないですが)一番面白かった(*^-^*)