7月12日(水)新国立劇場 中劇場 
13:30開演の「子供の事情」を観に行きました。
ネタバレありますので、お気を付け下さい。
 

 
「蝶々夫人」も「怒りをこめてふり返れ」も観たい~
 

 
<タイムテーブル>
 
 
プログラムは1000円。
 
 

作・演出 : 三谷幸喜

 

<出演者と劇中のあだな>

天海祐希(アニキ)、大泉洋(ジョー)、吉田羊(ホリさん)、

小池栄子(ゴータマ)、林遣都(ホジョリン)、春海四方(ジゾウ)、

小手伸也(ドテ)、青木さやか(ソウリ)、

浅野和之(リピート)、伊藤蘭(ヒメ)

 

 

 

設定は、三谷幸喜さんが4年生だった昭和46年の話。

実際に三谷さんが通った世田谷のはずれの小学校が舞台。

出演者は10歳の設定で、子供の役。

 

 

 

4年3組の教室が舞台のワンシチュエーション。

放課後いつも教室に残っているスーパーエイトと

呼ばれている顔ぶれが皆面白い!

そこへ、妙に大人びた謎の転校生、ジョーがやってきて

4年3組を牛耳るべく、動き始める。

ホジョリンは、4年生なのに、まだ自転車にホジョリンをつけて

乗っているのでホジョリンというあだ名がついているとの事。

林遣都さんがストーリーテラーもつとめています。

あてがき?かな?役者さんと役のイメージがピッタリ!

服装はオーバーオールとか、ワンピースとか、

子供らしいものが多いけれど、芸能界で子役として

活躍しているヒメは、巻き髪でフリルのたくさんついた

ゴージャスなワンピースで登場。伊藤蘭さん、笑わせてくれた~

 

 

 

揚げパンとか、スピログラフとか…なつかしかった。

何度も出てくる「私たち、まだ10年しか生きてないのよ!」

という台詞に吹き出してしまいました。客席も大ウケ。

春海さんと浅野さんだけは、どこから見ても10歳はムリ(笑)

ところどころ歌が入ってミュージカル調になったりして、

歌詞も面白いし、ダンスもあって楽しかった~(≧▽≦)

天海さん、10歳の役とはいえ、めちゃくちゃカッコ良かった!

トラブルメーカーでいきがっているゴータマ役の小池さん、

怖いもの知らずで男勝りなのに、好きな男の子に

見せる表情が乙女で可愛かったな(*´ω`*)

 

 

 

 

ガス爆発したような激しい天然パーマの転校生、ジョー(笑)

髪型だけでもおかしいのに、口調がアウトローな流れ者のように

自分の事を「おいら」と言ったり、身振り手振りが

大人びていたりで、ミステリアス。

クラスのトップになり、生徒たちを牛耳るべく、アニキに

個人攻撃をしかけたり、他の生徒を陥れたり、本人も

気付かないような内面を刺激したり、利益のありそうな

生徒を味方につけたりと、心理戦に長けていて、

サスペンスを観ているようでした。

 

 

 

 

同僚を蹴落として、上司に取り入り、出世街道を突き進む

一社員、というリアルにありそうなストーリーにゾクゾク。

「クラスにアニキは二人もいらねー」と言ったジョーから、

その座を引きずり降ろされたアニキが、

皆に気に入られようと、お菓子を買って来て他の生徒の

ご機嫌取りをするシーンは見ていて辛くて心が痛んだ。

ラストの形勢逆転シーンはホッとしたな~

恐竜オタクのドテが、マニアックすぎてはまりました。

コメディ、サスペンス、ファンタジー、ストプレ、ミュージカル、

いっぺんに楽しんだような満足感。

最後はキャストごとセットが舞台の奥にひっこんでいき、

客席からどんどん遠くなる演出に感動。ジーンときました。

いままで観たシス・カンパニーの公演(と言っても

そんなに観ているわけではないですが)一番面白かった(*^-^*)