3月5日(土)新橋演舞場17時開演の

劇団☆新感線公演「乱鶯」を観に行きました。
ネタバレありますので、お気を付け下さい。




<タイムテーブル> この日は初日でした。


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公演プログラムは1800円。いつもよりもお手頃価格で、

サイズもA4でコンパクトになっていたので助かりました。

特集の、江戸の風俗や、文化、まちの様子等の記事が

勉強になり、読み応えがありました。


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作 : 倉持裕

演出 : いのうえひでのり



<出演>


古田新太 稲森いずみ 大東駿介 清水くるみ 橋本じゅん 

高田聖子 粟根まこと 山本 亨 大谷亮介 右近健一 

河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋 

山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁 

川原正嗣 武田浩二 藤家 剛 加藤 学 工藤孝裕 井上象策 

菊地雄人 南誉士広 熊倉 功 藤田修平 下川真矢 縄田雄哉 

永滝元太郎 関田豊枝 南口奈々絵 金田瀬奈 高嵜百花






<あらすじ>


鶯の十三郎<古田新太>は盗賊の頭ながら、人を殺めず、

盗られて困る者からは決して盗まないことで、その名を知られていた。

しかし悪事を企む北町奉行所の与力、黒部源四郎<大谷亮介>の

差し金もあり、子分に裏切られて一味は皆殺しの目に遭ってしまう。
十三郎自身も瀕死の傷を負うが、その命を救ったのが幕府目付の

小橋貞右衛門<山本亨>と、居酒屋鶴田屋を営む勘助

<粟根まこと>お加代<稲森いずみ>夫婦だった。

それから七年。勘助を病で亡くした後、ひとりになったお加代を助けて

十三郎は板前の源三郎と名乗り鶴田屋を繁盛させていた。

そこに現れたのが火縄の砂吉<橋本じゅん>という盗賊を

追っているという御先手組組頭の小橋勝之助<大東駿介>。

勝之助が自分の命の恩人・貞右衛門の息子であることを知った

十三郎は、彼に手柄を立てさせようと、砂吉が大店で押し込み

強盗を企てている情報をつかみ、男まさりの女将のお幸<高田聖子>や

女中のおりつ<清水くるみ>が働く大店の呉服屋・丹下屋に

みづから潜入することを思いつく……。





冒頭から大立ち回りで、血しぶきが飛び散りまくり。

久々に見た新感線の殺陣は迫力があって見ごたえがあった。

鶴田屋と丹下屋、火縄の砂吉が仲間といる場所と、

シーンに合わせて盆舞台がまわり、丹下屋の屋敷の中だけでも、

玄関、台所、寝室、庭とたくさんセットが入れ替わり、

部屋から部屋への行き来もまるで本物のお屋敷の中の

長い廊下を歩いているような見せ方。見事なセットだった。

からくりもあり、忍者屋敷のようなところも楽しい。





キャストの皆さんが酒を飲むシーンが多いのですが、

それがまた実に美味しそうに飲むので熱燗が飲みたくなってしまった。

潜入捜査の時に丹下屋の屋敷の中を嗅ぎまわっていた

大東駿介さん演じる小橋勝之助と、古田新太さん演じる

十三郎が、おかみさんに見つかってしまい、窮地に立たされるシーン、

まぬがれる為の言い訳が実に見事で、おー!とうなる。





粟根さんが幽霊役なのにはビックリだった。

夫を亡くした後、代わりに店を手伝ってくれた十三郎に

魅かれるお加代。稲森いずみさん演じる加代がとても素敵だった。

小橋勝之助のまっすぐな熱い男は松岡修造さんが

モデルなのだそうです。確かにそんな感じだった。

身分を隠しての潜入捜査なのに、態度が大きくて言葉づかいが

武家のまんま。唯一事情を知っている十三郎がハラハラ。

ラストはハッピーエンドではなくて泣けた(T_T)

潜入捜査のスリル感と、義理人情とお笑いと、少しロマンスな

盛りだくさんな舞台。着ぐるみや、下ネタや、歌はなく

いつもよりもビターな感じ。大東君演じる小橋勝之助が良かった。






幕間に食べた「乱鶯弁当」(1200円) 

開演前に1Fで予約。幕間にとりに行きます。


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演舞場風の「雷豆腐」と「豆腐のカプレーゼ」を盛り合わせて、

江戸時代の豆腐百珍と現代の豆腐百珍の競演として演出。

また舞台の季節感に合わせて「鮎」も取り入れたお弁当。

小さめなので男性には物足りないかもしれません。


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デザートは新橋演舞場名物の小倉最中アイス


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