2月27日(土)シアタークリエ13時開演の
「ピアフ」を観に行きました。
お土産付きでした。
レベルじゃなく、ピアフそのものにしか見えない。
変わるのは髪型だけなのに、少女のような可憐な
表情から、薬物中毒でやつれた晩年まで、2時間半という
時間の中で、ピアフと一緒に年を重ねたかのような錯覚に
陥りました。マルセル・セルダンに出会って、愛する人と、
少しでも長く一緒にいたいと、願いながら歌う
♪私の神様では、大竹さんの瞳がキラキラして感動的。
短いシーンではあるけれど、逢瀬を重ねる二人が、お互いの
孤独を埋めるように求めあい、引き裂かれるまでの様子が毎回胸を打つ。
♪愛の賛歌、歌詞だけ読むと、愛情表現が究極すぎて
共感しにくいのですが、飛行機事故で亡くなったマルセルに向けて
作られた、との事で、天国でマルセルが待っているから
全てを失うのも、死ぬのも怖くはない、という歌詞に納得。
この日はやけに♪愛の賛歌の歌詞が胸に響いてきて、
ピアフは亡くなった後、この歌詞の通り、真っ先にマルセルに
会いに行ったんだろうな、と思い、涙が止まらなかった (ノ_・。)
大田君のメガネ姿のジョルジュ役、ピアフに怒り口調で
まくしたてる演技がたまらない。本当は怒り心頭なのだけれど、
相手がピアフだから、となんとかこらえて、イライラしている風なのがいい。
水兵扮装が似合いすぎるので、機会があったらミュージカル
「ON THE TOWN」や「スウィーニートッド」に出演してほしいくらいだ。
♪帰れソレントへ、では大竹さんの歌シーンと同じくらい大きな拍手。
大好きな舞台で、贔屓の歌と演技とダンスまで観る事が出来る幸せ。
ピアフの友人で売春婦・トワーヌの、粗野で、わい雑な演技は
梅沢さん以外考えられないくらいはまり役ですごすぎる。
ラストの車いすい乗ったピアフに、容体を気にしながらも、
請われるまま昔話をする時の心配そうな表情もグッとくる。
彩輝さんのマレーネの大女優オーラと、眩しすぎるくらいの
キラキラ感には毎回圧倒される。
横田さんのゲイ役からの、男臭いボクシング選手、
マルセルのふり幅が広くて、七変化が楽しー (≧▽≦)
シャルルが歌う♪忘れじのおもかげ、を歌う伊礼君の
甘い歌声に聞き惚れる。ロングコート似合うな~
余談ですが、幕間にシャルルをシャア・アズナブルと言っていた人が
いましたが、思わず、「ガンダムか!」とつっこみたくなりました(>_<)
そんなシャルル・アズナブールさん、来日コンサートがあるそうです。