10月28日(水)さいたま芸術劇場14時開演の
「ヴェローナの二紳士」を観に行きました。
作 : ウィリアム・シェイクスピア
演出 : 蜷川幸雄
<出演者&配役>
<タイムテーブル>
公演プログラムとポストカードセット
劇場に入ってビックリ(@_@) 舞台の上にところせましと、
椅子や花や銅像が置いてあって、人が立つスペースも
ないほどごちゃごちゃ。市場だったのかな?
キャストが客席に落ちそうでハラハラしてしまった。
客席通路をふんだんに使っての演技が、物語の中に
入り込んだような気分になって楽しかった。
宮本亜門版の「ヴェローナの二紳士」でのエグラモーが
ムキムキイケイケだったので”エグラモー”、という名前を聞いただけで、
脳内をあの時の記憶がよぎり、顔が勝手にニヤけてしまいました( ´艸`)
溝端君のジュリア、プローティアスと一緒にいる時の
幸せそうな顔がキュートだった。すねる顔も可愛い!
男装までして会いに行った挙句、愛する男が目の前で
他の女性へ愛を語っているところを見て、心が
ザワついて、やきもきしている様子が伝わってきて、
ジュリアが愛おしくなってしまいました。
男装という事で「十二夜」のヴァイオラを思い出してしまった。
三浦涼介さんのプローティアス、惚れっぽいけれど、その時その時で、
愛した女性に対して一生懸命で、なんだか憎めなかった。
高橋さんのヴァレンタインは一途で男気があって素敵だった。
不器用だけど、嘘がないまっすぐな愛にグッときた(〃∇〃)
月川さんのシルヴィアは女性にしか見えなかった。
声だけでなく、立ち居振る舞いも優雅で品があって、
誇り高くて女性から見ても美しくてうっとりだった。
プログラムを読むと、皆さんとても役作りが大変そうでしたが、
それぞれの役への解釈などが興味深くて、コメントを
読んでから見ると、さらに楽しめるのかな、とも思いました。
中でも月川さんの、「目」で芝居をする、という話が深かった。
召使い達が面白くてコントを見ているようでした。
ラーンスが本物の犬を連れていましたが、
途中ラーンスの着ていた服をじゃれて噛みまくったので
ビリビリに破けてしまいました。次に登場した時には
着替えていたので、さすがに演出ではなかったようです。
青虫状の鼻水をつけていない澤さんを見るのは新鮮だった。
横田さんは、いつも重めな役で見る事が多かったので
コミカルな演技は貴重で面白かった。
シューリオは、お笑い担当ですか?と思うほどに
面白くて目が離せなかった。シルヴィアのいる塔の下で
一瞬五朗丸ポーズをやっていたように見えたのだが…(笑)
「ロミオとジュリエット」のパリスも大金持ちなのに、
かわいそうな役だが、シューリオはもっとあわれだった。
やけに金持ちオーラがなく陰気臭くて貧乏臭い貴族だったな。
今回三浦涼介さんのプローティアスが、キラキラしていて
美しかったせいか、愛を表現するシェイクスピアの台詞の
素晴らしさがより際立って心に響いてきた。
チェロとマンドリンの音色もロマンティックで良かった(´∀`)