7月15日(水)新橋演舞場11:30開演の

阿弖流為(アテルイ)を観に行きました。



作 : 中島かずき

演出 : いのうえひでのり


<出演・配役>


阿弖流為 市川 染五郎
坂上田村麻呂利仁 中村 勘九郎
立烏帽子/鈴鹿 中村 七之助
阿毛斗 坂東 新 悟
飛連通 大谷 廣太郎
翔連通 中村 鶴 松
佐渡馬黒縄 市村 橘太郎
無碍随鏡 澤村 宗之助
蛮甲 片岡 亀 蔵
御霊御前 市村 萬次郎
藤原稀継 坂東 彌十郎




<タイムテーブル>



リストバンドが光る演出が面白い。

客席がキラキラして綺麗だった。





<あらすじ>


古き時代、日の国――。大和朝廷は帝による国家統一のため、

帝人(みかどびと)軍を北の地に送り、そこに住むまつとわぬ民、

蝦夷(えみし)に戦を仕掛けていた。その頃、都では、蝦夷の

“立烏帽子(たてえぼし)党”と名のる盗賊一味が人々を襲っていた。

それを止める一人の踊り女。彼女こそ立烏帽子。女だてらの

立烏帽子党の頭目だった。町を襲う盗賊が自分たちの名を

騙る偽者であること暴くため変装していたのだ。

そこに都の若き役人、坂上田村麻呂もかけつける。

さらに“北の狼”と名のる男も現れ、偽立烏帽子党を捕える。

この事件をきっかけに北の狼と田村麻呂は、互いに相手に

一目置くようになる。だが、北の狼と立烏帽子は、蝦夷が信じる

荒覇吐(あらはばき)神の怒りを買い、故郷を追放された男女だった。
 北の狼の本当の名前は、阿弖流為(アテルイ)。故郷を守り

帝人軍と戦うため、立烏帽子と二人、蝦夷の里に戻ることにする。

荒覇吐神の怒りをおさめた阿弖流為は、蝦夷の兵を率い、

帝人軍と戦う。彼の帰還を快く思わぬ蝦夷の男、蛮甲の

裏切りにあいながらも、胆沢の砦を取り戻した彼は、

いつしか蝦夷の新しい長として一族を率いていく。
 一方、田村麻呂も、帝の巫女である姉、御霊御前(みたまごぜん)や

右大臣藤原稀継(ふじわらのまれつぐ)らの推挙により、

蝦夷大将軍として、蝦夷との戦いに赴くことになってしまう。

阿弖流為と田村麻呂、互いに認め合う二人の英傑が、

抗えぬ運命によって、雌雄を決する時が来ようとしていた。





劇団☆新感線の舞台「アテルイ」の歌舞伎化。

それにしても何と豪華な顔ぶれ。

セリフは現代語だったので分かりやすくて助かった。

見得を切ったり、六方ではけたり、というところで

歌舞伎感はあるものの、ストプレに近い感じだった。

上手、下手、両側に花道があって、染五郎さんと

勘九郎さんが両側に登場して演技。目がキョロキョロ。

着ぐるみ熊とのからみや、立ち回りのスピード感、

効果音は劇団☆新感線の舞台を見ているようだった。

染五郎さんの阿弖流為、とにかくカッコ良かったな。

物語の世界から抜け出てきたようだった。

七之助さんの二役も演じ分けが見事でゾクゾク。

最近の歌舞伎界は、本当にすごい。斬新で面白い。

「ワンピース」歌舞伎も楽しみ≧(´▽`)≦