2月23日(月)新国立劇場 オペラ劇場19時開演の
文化庁委託事業「平成26年度次代の文化を創造する
新進芸術家育成事業 オペラアリア・コンサート」を
聴きに行きました。
<タイムテーブル>
無料プログラム付き
世界的オペラ歌手マリエッラ・デヴィーア氏を審査員に迎え、
オーディションにより、選出されたオペラ歌手と、
全国から推薦された若手オペラ歌手によるガラコンサート。
曲目・ソリスト・出演者(順不同)
<一幕>
モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より序曲
◎ソプラノ・宮下 あずみ
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より「愛の神よ」
◎バス・小野寺 光
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より
「奥様、これが恋人のカタログです」
◎ソプラノ・内田 真由
ドニエッティ:歌劇「連隊の娘」より「さようなら」
◎テノール・工藤 翔陽
ドニエッティ:歌劇「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」
◎ソプラノ・野上 紗智
ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」より
「私にとって今日はなんと素晴らしい日」
◎ソプラノ・中桐 かなえ
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より「あなたの愛の呼ぶ声に」
◎ソプラノ・日隈 葉子
プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」より「私の名はミミ」
◎バリトン・大山 大輔
プッチーニ 歌劇「エドガー」より「この愛、私の恥」
◎テノール・西影 星二
チレア:歌劇「アルルの女」より「フェデリーコの嘆き」
<二幕>
◎バリトン・松島 誠治
モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より「もし殿様が躍るなら」
モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より「もう飛ぶまいぞ この蝶々」
◎ソプラノ・矢野 美由紀
ドニエッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」より「あの目に騎士は」
◎テノール・村上 達哉
プッチーニ 歌劇「トスカ」より「星は光りぬ」
◎ソプラノ・中嶋 康子
プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」より「お聴きください、ご主人様」
◎テノール・山本 康寛
ロッシーニ 歌劇「アルジェのイタリア女」より「美しき女に恋い焦がれ」
◎ソプラノ:黒島 舞季子
チレア 歌劇「アドリアーナ・ルグヴルール」より「私は芸術の下僕」
◎テノール・村上 達哉
プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」
◎ソプラノ・中嶋 康子
ニコライ 歌劇「ウインザーの陽気な女房たち」より
「さぁ、決心はついたのです」
◎テノール・山本 康寛
ドニエッティ 歌劇「連隊の娘」より「あぁ友よ、今日は何と楽しい日!」
<アンコール> 出演者全員
ヴェルディ 歌劇「椿姫」より 「乾杯の歌」
新国立劇場のオペラパレスはオペラとバレエ鑑賞で、
何度か行ったことがあるものの、いつも3階か、
4階席からの鑑賞。今回のチケットはS席でも
手の届く価格で、ふところにも優しかった。それにしても
1階席から見上げる天井の高いことったら…イタリアの大聖堂で
天井画を見上げる観光客のごとく、天井を見上げて
グルっと辺りを見渡し、あまりの大きさにポカーンとなった。
オーケストラピットが大きくて深い。緞帳がビロードっぽっくゴージャス。
やっぱり1階席っていいな~ 日本じゃないみたいだった。
来ていた客層もオペラ通っぽいロマンスグレーな品の良い
おじ様、年配のご夫婦など… ちょっと場違いな私…
行くまでは、月曜から仕事帰りに劇場はキツいな~と
思っていましたが、オーケストラによる、歌劇
「フィガロの結婚」序曲が始まったら素晴らしい演奏に
疲れも吹き飛び、エネルギーがチャージされていくのが
分かりました。幕が開くと、後ろ向きに立っていた
宮下さんが、前奏と共にゆっくりと振り向き、
♪愛の神よ、を歌い出す。天空の調べのような美しいソプラノだった。
その後、女性陣の皆さま、舞台が大きく、殺風景なせいか、
裾がフワッと大きく広がった、華やかでカラフルな
ドレスに身を包み、衣裳を見ているだけでも楽しかった。
工藤さんの歌う♪人知れぬ涙。感情のこもった
振付と、伸びやかなテノールの歌声と、
哀愁を帯びたメロディが相まって感動。
聴きながら客席で脱力。リラクゼ―ション効果絶大。
野上さんの歌声は、優しくてまろやかなソプラノだった。
大山さんの包容力のあるあたたかみのある歌声。
お若いのに表現力のある西影さんの♪フェデリーコの嘆き。
いずれ劣らぬ素晴らしい歌声の数々に
聞き惚れていたら一幕はあっという間だった。
二幕になると全身に沁みこみ浸透してく歌姫達の美しいソプラノ。
目をつぶると脳内お花畑状態。天国ってこんな感じ?
あはは、あはははは~ん♪気持ちいいな~だった…≧(´▽`)≦
合間に入るテノール陣の超有名アリア。
村上さんは♪星は光りぬと♪誰も寝てはならぬ、の2曲を
力強く歌い上げ、会場中ブラヴォーの掛け声と拍手喝采。
山本さんは音階によって美しく声が変わるミラクルテノール。
最後は全員で「乾杯の歌」を歌ってくれました。
一週間の始まりだからこそ行って良かった。
夢のようなコンサートでした。