2月22日(日)母と、池袋芸術劇場コンサートホール

15時開演のオペラ「メリーウィドウ」を観に行きました。





<出演・配役>


ミルコ・ツェータ(ポンテヴェドロ国の東京駐在公使):
          セバスチャン・フップマン
ヴァランシエンヌ(日本出身のツェータの妻):小林沙羅
ダニロ・ダニロヴィッチ(大使館の書記官):P.ボーディング
ハンナ・グラヴァリ(日系ポンテヴェドロ人で資産家の未亡人):小川里美
カミーユ・ド・ロジヨン(フランス人):ジョン・健・ヌッツォ
カスカーダ(日本人):城 宏憲
ラウール・ド・サンブリオシュ(日本人):晴 雅彦
ニェーグシュ(大使館の参事官):戸田ダリオ
ボグダノヴィッチ(ポンテヴェドロ領事):新井 克
シルヴィアヌ(領事夫人):武藤直美
クロモフ(ポンテヴェドロ公使館参事官):津田俊介
オルガ(参事官夫人):外山 愛
プリチッチ(ポンテヴェドロの退役陸軍大佐):根本龍之介
プラスコヴィア(大佐夫人):石井 藍
スペシャルゲスト:メラニーホリディ



指揮:ミヒャエル・バルケ
管弦楽:読売日本交響楽団
コーラス:東邦音楽大学合唱団


ダンサー:

山井 絵里奈、 高岡 優貴、 石橋 静河、岩崎 美来、

宮河 愛一郎、竹内 英明、宮原 由紀夫、傳川 光留



<あらすじ>

パリにあるポンテヴェドロ(仮想の小国)公使館では、
公使のツェータ男爵が悩みを抱えていました。それは、
老富豪と結婚後わずか8日で未亡人となったハンナのこと。
もしハンナが他の国の男と結婚したら、莫大な遺産が
母国ポンテヴェドロから失われることとなり、
国の存亡に関わるのです。そこでツェータ男爵は、
公使館の書記官ダニロを彼女と結婚させて、
遺産が他国に流出するのを食い止めようとします。
実はダニロは、ハンナと過去に愛し合っていた仲でしたが、
身分の違いから彼の親族が反対したため、結婚できなかった
という経緯がありました。彼は、大金持ちとなったハンナに、
いまさら結婚したいと言い出せません。ハンナとしても
意地があるわけで、素直になることはできません。
二人の恋の行方は…


<タイムテーブル>



<プログラム>





東京芸術劇場、コンサートホールは初めて行きましたが、

舞台を中心にゆるやかなカーブを描いていて、

どの席からでも観やすい作りになっていました。

3階席から聴くオーケストラの演奏も、

やわらかい音で耳に心地よかったです。

舞台の床と壁に、黒字で大きくアルファベットが書かれていて

ポップで斬新な感じ。セリフは日本語と英語でしたが、

日本語以外の時は、舞台奥の壁に日本語の字幕が

映し出されたので、上手下手の両サイドよりも場所的には

とても読みやすかった。でも、字幕がグレー地に白い文字

だったので、文字は若干読みにくかったですが…





「メリーウィドウ」は演奏会やCDでさんざん歌は聴いていたものの

観るのは初めて。衣裳は、アルミホイルのような、ギンギラギンの

ジャケットや、サイケデリックな色合いのドレスだったのでビックリ。

ハンナの着る黒とオレンジと緑の組み合わせのドレスは歌舞伎色だし。

舞台が日本で、ハンナにつきまとう二人の日本人が

コメディアンのようで面白かった。一人は、ハンナの財産が手に入ったら、

ソロリサイタルが出来る、と喜び、一人は、髪を増毛できる、と喜ぶし…

そしてお互い、「そのネクタイ、ダさいたま」とか、「水戸に帰って

納豆でも食べてろ」とかのご当地バトルで罵り合いが始まるし。

ハンナには財産目当ての男性陣がたくさんいて、ハンナが動くと

12~3人の男性陣が一斉に後をつけて動き、金魚のフンのようだし(笑)






ジョン・健・ヌッツォさん演じるカミ―ユの歌うパートで、

いきなりキーがグーンと上がるところが見事。すごかった。

ハンナの歌う♪ヴィリアの歌はCDでよく聴いていますが、

生歌の迫力はやはりすごい。小川里美さんの美しい歌声に

脳内α派大放出。歌い終わった後、「ブラヴォー」の掛け声と拍手の嵐。

「ARDENTE」の皆さんが歌っていた♪女・女・女のマーチは、

実際の舞台でも本当にあんなにコミカルなんだ、

と初めて知りました。男8人でギンギラ衣装のまま

ラインダンス (≧▽≦)振付も面白くて楽しかった。

オペラもオペレッタも演出と台本によっては

ミュージカルよりも面白いかも…と思いました。

これも「ARDENTE」の皆さんが下地を作ってくれたから

なんだろうな。初「メリー・ウィドウ」は

全然オペラっぽくなくて楽しかった。