2月3日(火)赤坂ACTシアター18:30開演の
ミュージカル「メンフィス」を観に行きました。
欠けていますが、開始時間、18:30~です。
脚本・歌詞 : ジョー・ディピエトロ
音楽・歌詞 : デイヴィッド・ブライアン
出演 : 山本耕史 濱田めぐみ ジェロ/JAY’ED/吉原光夫
原 康義 ・ 根岸季衣 石井雅登 大塚 俊 さけもとあきら
高橋卓爾 遠山大輔 遠山裕介 原慎一郎 水野栄治
秋山エリサ 飯野めぐみ 今枝珠美 小島亜莉沙
増田朱紀 森 加織
公演プログラムは1600円。今週の舞台はキンキラキンが多い。
<あらすじ>
主人公のヒューイ(山本耕史)は黒人が集まるクラブへ転がり込み、
白人が何しに来たのかとオーナーのデルレイ(ジェロ)に詰め寄られる。
ヒューイは黒人音楽に対する自分の思いを熱く語り、その日以来
仕事にも身が入らなくなる。 ある日、ラジオ局で白人が聴くリズム&
ブルースのDJの番組を見学したヒューイは、DJがブースを離れた隙に
ブースに入り込み黒人音楽をオンエアをし、周りの心配とは裏腹に
白人の若者からのリクエストが殺到する。 ラジオのダイアルを回しても
すぐに見つかる局は白人が聴く番組ばかりだったところに突如現れた
黒人音楽。若者たちは熱狂し、時代は変わり始める。
ヒューイの夢は走り出したが人種の壁は厚く数々の嫌がらせを受け、
母親のグラディス(根岸季衣)を心配させる。DJとして成功したヒューイは、
黒人歌手のフェリシア(濱田めぐみ)と恋に落ちる。将来を語り合うが、
人種隔離法に阻まれ二人の関係はぎくしゃくする。テレビ番組の司会の
チャンスにも恵まれ充実した日々を送っていたが、せっかくの
ニューヨーク行きの話を断ってしまう。
そんなヒューイに業を煮やしたフェリシアは彼の元を去ってしまう。
音楽業界の人種の垣根を取り払うきっかけとなったヒューイ。
仕事も恋人も失ってしまった彼は、さまざまな苦難を乗り越えてきたことを
思い出し、音楽に対する情熱を取り戻すことができるのか…
白人でありながら、ブラックミュージックを広めた実在の
DJの半生を描いた作品で、BON JOVIのデヴィッド・ブライアンが
音楽を手掛け、トニー賞4冠に輝いたミュージカル。
観に行った方の間で評判が良かったので、
楽しみにしていましたが、これほどまでに歌のパワーを感じられる
舞台だとは… 予想をはるかに上まわる迫力のステージだった。
山本耕史さんのDJはややチャラい感じで、オリエンタル・ラジオの
藤森慎吾さんに似ている感じのハイテンションだった。
歌は今回の役の歌が一番好きかも…
濱田めぐみさんの歌声はパワフル&ソウルフル!
鳥肌立ちっぱなしで素晴らしかった!
一幕最後のJAY'EDさんの優しい歌声が心に響き、
感動がじわじわと広がりました。
大好きなゴスペルやR&Bがたっぷり聴けて大満足。
劇中歌がどれもすごく良かった~ (´∀`)
吉原さんは立っているだけで存在感MAX。
力強い歌声にひきこまれました。
アンサンブルに大好きな役者さんがたくさん
出演していたので、全体を見るのに忙しかった。
久しぶりに石井雅登さんの美声テノールが聴けた(*^_^*)
さけもとあきらさんは黒人役でしたが、腰の動きがセクシー!
強面なのに、笑うとものすごく優しい顔になるのですよね~
遠山裕介さんは黒人役、遠山大輔さんは白人役。
兄弟で違う人種を演じるのが面白い。
高橋卓爾さんの軽やかなステップに目がすいよせられる。
全体的に歌も演技もダンスも上手いキャスト勢ぞろい。
アメリカは、南部ほど黒人差別がひどいようですが、
ヒューイの勇気と熱意はすごいな、と思いました。
愛したフェリシアに、メジャーデビューの
話が舞い込むが、手放しで喜べないヒューイ。
愛する人が遠いところに行ってしまう焦燥感から、
フェリシアの出演する番組にのりこみ、彼女にキスをする。
愛していることを、皆に知ってもらいたかったから…
前半のヒューイは生き生きしていて、怖いもの知らずだったけれど
後半のヒューイはみれんがましくて執着する男だった。
「ボンベイ・ドリームス」のアカーシュ同様、フェリシアもまた
地位と名声と引き換えに、ヒューイと決別する。
何かを得るには、何かを失う。ミュージカル「TRAILS」で
ママ・ハーレーが言っていた言葉を思い出す。
欧米では、当然、黒人の役は黒人、白人の役は白人が演じるので
日本人キャストになると、どうなのだろうか、と思いましたが、
レベルの高い歌とダンスで、ブラックな雰囲気をたっぷりと堪能しました。
カテコでも、バラバラと立つのではなく、いっせいに立ち上がる
お客さんの様子に、観客の満足感の高さが伝わってきました。
魂がふるえるような歌の数々に感動した素晴らしい舞台だった。