10月11日(土)赤坂ACTシアター18時開演の

「ジャンヌ・ダルク」を観に行きました。








演出 : 白井晃

脚本 : 中島かずき

出演 : 有村架純 佐藤藍子 尾上寛之 山口馬木也 矢崎 広 

      青木 健 吉田メタル 堀部圭亮 上杉祥三 春海四方
      高橋ひとみ 田山涼成 西岡德馬 東山紀之 渋谷樹生

      進藤ひろし 前田 悟 松上順也 神原弘之 神田敦士 

      湯田昌次 横山恒平 内海一弥 嶋村昇次 安田昌弘 

      林 愛子 稲葉まどか 松浦慎一郎



<あらすじ>


1429年。フランス、シノン城に、ひとりの少女が現れる。
神の啓示を受け、フランスを勝利に導き、シャルル7世を

正式な国王とすべく、「戴冠式」を成し遂げてみせる、と。
わずか17歳の、ラ・ピュセル(乙女)と呼ばれるその少女に、
シャルルは、何か、特別な気配を感じる……。
「フランスは、ひとりの乙女によって救われる」
この言い伝えを、あたかも現実のものにするかのごとく、
ジャンヌは、わずか10日でオルレアンを解放する。

それはまさに救世主の出現であった。
民衆は、奇跡のような現実を目の当たりにしたのだ。
しかし狂気とすら思える乙女の純真が、あらたな「敵」を生んでしまう。
疎ましく思う者。疑う者。裏で操る者。権力を誇示する者。

無力に苛まれる者。腹黒い怪物たちの

嫉妬と欲望が、彼女を翻弄していく。



<タイムテーブル>



舞台&客席見取り図。




<グッズ>





少女が処刑されるストーリーはジメジメしていそうで、

苦手…という事で、「9days Queen」も敬遠してしまい、

「ジャンヌ・ダルク」も初見でしたが、

全てがすごくて、今まで観なかった事を後悔しました (>_<)
ミーハーなもので、やはりジャニーズの方を生で見るとテンションが

上がります。東山さんは「フランケンシュタイン」の時も良かったけれど、

今回の、自信が持てない、なんとなくなさけないシャルル7世も良かった。

有村ジャンヌ、華奢なのに、よく通る声だし、可憐で気丈で気高くて

素晴らしかった。傭兵ケヴィンがジャンヌの死に際の様子を

シャルルに報告するシーンには涙… (TωT)





席にもよるのかもしれませんが、私の座った席は、スピーカーから

ドーン、という音がやけにお腹に響いて来たり、音楽が少々うるさいな、

と感じたものの、立ち回りシーンでは、ドラマティックな曲で、

気持ちが盛り上がり、逆にのめりこめて良かった。

舞台も奥行があるだけでなく、場面によって、床を立たせて

壁にしたり、舞台に開いた穴から、キャストが出入りしたりと、

こんな舞台と空間の使い方があるんだ、

とビックリするやら感心するやら…

矢崎広さん演じる、フランス軍のアランソン公の、長槍を使っての

戦闘シーンの立ち回りが演舞を見ているようで、

美しくてみとれてしまった。






台詞の内容も、理論整然としていて、説得力があり、

聞いていて、なるほど、そういう考え方もあるのか、とか、

確かに、確かに…と同調したり… そしてつかまった後の

ジャンヌの裁判でも、堂々と意見を言い、学者をやりこめる

ジャンヌの台詞に、スカッとした気持ち良さを感じました。






今回、席がサイドブロックだったものの、I列でしたので、

100名を超す兵士達が目の前を駆け抜けたり、負傷兵達が

かつがれながら歩いたり、弓矢部隊が目の前で、ジャンヌに向かって

矢を放つシーンが見れたりと、体感型アトラクションのように

舞台と客席が一体となった演出に度肝を抜かれました。

弓は実際には放っていなくて、ゴムの部分をビーンとはじいて

いただけなのですが…兵士達の衣装や、弓の構造に

気を取られていたら、いつの間にか、ジャンヌを避けた矢が

壁に刺さっていて、おーイリュージョン!な気分でした。

客席通路、全体に散った兵士達が、おー!と掛け声を

かけながら駆け抜けるのは圧巻だった。

目の前を通り過ぎる時に、勢いで風がフワーッときて、

演劇の舞台では、なかなか味わえない

スリル感とダイナミックさを体験できた。

舞台上で、両陣営の兵士達がもみ合うシーンでは、

マンモス校の運動会の騎馬戦のようで、すごい迫力だし。

これだけ人数がいると戦闘シーンもリアルで見ごたえたっぷり!






有村さん、カテコでは、上手、センター、下手、と1回1回

向きを変えて、お辞儀をしながら丁寧にご挨拶。

最後に、声にはなりませんが、口の動きで、

「ありがとうございました」と言っているのが分かり、

素晴らしいジャンヌを見せていただいた事に

心からの拍手を贈りたくなりました。

全てのシーンが印象に強く残り、

余韻が続く良い舞台だった(´∀`)