3月18日(火) 19:00紀尾井ホール開演の

I&I 石上朋美&今井俊輔 デュオリサイタル Vol.2
Musica da camera ~歌曲に伝わるイタリアから日本へ~

を聴きに行きました。

公演時間は約2時間。途中15分休憩あり。


入り口でいただいたパンフレット






出演:石上朋美(ソプラノ)、今井俊輔(バリトン)、多田聡子(ピアノ)



<1幕セットリスト>


♪ いとしい人

♪ 木陰の下で

♪ 愛の文通       「昼の音楽会」より

♪ 一滴の涙

♪ マリンコニーア    「6つのアリエッタ」より

♪ お行き、幸せなバラよ

♪ 喜ばせてあげて

♪ 郷愁

♪ 愛の神様、ようこそ!!

♪ 君なんかもう…

♪ マレキアーレ


<2幕セットリスト>


♪ 初恋         越谷達之助 作曲

♪ 荒城の月      滝廉太郎 作曲

♪ 秋の月        滝廉太郎 作詞、作曲

♪ 唄           山田耕筰 作曲

♪ からたちの花    山田耕筰 作曲

♪ 白月         本居長世 作曲

♪ 青い目の人形   本居長世 作曲

♪ 死んだ男の残したものは  武満徹 作曲

♪ 小さな空       武満徹 作詞、作曲

♪ 落葉松        小林秀雄 作曲


<アンコール>


♪ ある晴れた日に       プッチーニ歌劇 「蝶々夫人」より

♪ プロヴァンスの海と陸    ヴェルディ歌劇「椿姫」より

♪ ルーナ伯爵とレオノーラの二重唱 

  ヴェルディ歌劇「トロヴァトーレ」より





紀尾井ホールは初めてだったのですが、落ち着く内装で、

音響も抜群に良かった。程よくエコーがかかって、

やわらかく反響して客席に降り注ぐ歌声。

クラシックの為に作られた、というだけあって、

きっと計算されたつくりになっているのでしょう…

今まで行った事のある、劇場の中で一番好きかも…

客席のくしゃみや咳払いもエコーがかかっていたけど。

ハックション…クション…ション…ン… (-_-;)




司会はなく、歌う前の紹介コメントはお二人で

交互にされていて、2時間足らずで20曲以上という

密度が濃く、満足度の高いリサイタルでした。。

1幕はイタリア楽曲が中心。「木陰の下で」(オンブラマイフ)は

大好きな曲なので、これが聴けて嬉しかった。

1幕最後に歌われた今井さんの「マレキアーレ」は

ものすごい迫力で、拍手の嵐と共にブラヴォーの

掛け声がかかった。お二人の歌に圧倒されました。

石井さんの美しいソプラノと今井さんの重厚なバリトンが、

年度末激務で疲れ切った私の体をやさしく癒してくれました。




2幕は日本歌曲。学生時代の音楽の授業でしか

聴かない、「荒城の月」や「からたちの花」を、

オペラで聴くと迫力があり、また違った味わいがあって、

心に響いてきた。鶴ヶ城の上に浮かぶ美しい月や

からたちの垣根が目に浮かんできて感動しました。

あらためて日本の楽曲の素晴らしさを再確認。

アンコールでは、今年1月30日に急きょ新国立劇場上演の

「蝶々夫人」でマダム・バタフライ役を務められた石井さんが

「ある晴れた日に」を歌って下さって、大感激!




終演後はお見送りがあり、サインと写真を撮る方で

ごった返す中、お二人のサインをいただいてまいりました。

上が石井さん、下が今井さん。







今回、イタリア楽曲は、ほとんどが知らない曲ばかりだったので、

もっと詳しくなれるようにしたいな、と思いました。