3月14日(金)紀伊國屋サザンシアター
19時開演の「蝶々殺人事件」を観に行きました。
休憩なしで、1時間50分。
ロビーの花
原作 : 横溝正史 「蝶々殺人事件」
脚本・演出 : 石井幸一(一徳会/K・A・G)
出演 : 大口兼悟、根本正勝、樋口智恵子、水石亜飛夢、
別紙慶一、松野高志、鳶野恭平、前島謙一、平井浩基、岡 幸二郎
<あらすじ>
時は昭和十二年。歌劇団の主宰者である原さくらが、
オペラ「蝶々夫人」の大阪公演を前に、突如行方をくらませた。
数多くのスキャンダルを巻き起こし、公私共に
文字どおりのプリマドンナとして名を馳せていたさくらは、
数日後、薔薇の花びらと共に死体となって
コントラバスケースの中から発見される。
探偵・由利麟太郎は、新聞記者・三津木俊助と共に
事件の調査のため大阪に赴くが、そこで新たな殺人が次々と起こり・・・
★パンフレット…1500円(税込)
★生写真[2枚1セット]…300円(税込)
大口さんの生写真を購入。セピアで昭和な感じ。
開演前のアナウンスが、ところどころ遅くなって声のトーンが
変わるので、妙な感じだった。アナウンス後、幕が上がるまでの間、
かすかに聞こえるのは聴力検査の時の「ピー」という音や
「ブー」という音。それがけっこう長い時間続き、不安感にかられた。
その間、客席の人たちが振り向いて、一方を気にするので、
誰か有名人でもいるのかと思ったら、キャストの一人、
根本正勝さんで、冒頭部分で客席に座ってセリフを言っていました。
前半は大口兼悟さんが事件が起こるまでの状況説明。
膨大な量のセリフをほぼ一人でしゃべらなくてはならないので、
大変そう。よくあの量のセリフが覚えられるな~
と最近記憶力が落ちてきた私は感心するばかり…
舞台の前と奥を仕切っているそうめんのような糸状カーテンから
キャストが出たり入ったり、時にはカーテンごしに演技をしていた。
キャストのビジュアル的にも、スーツの色合いや形から、
昭和な感じは全くしない。ところどころ前衛的な舞台を
観ているように、感じるシーンもありました。
岡さん、ダンディで、立っているだけで存在感がすごかった。
歌が聴きたかったけれど、そもそもBGMがほとんどなく、
静かな舞台だったので、突然鳴り響く銃声や電話の音に
ビックリして椅子から飛び上がりそうになりました。
後半は探偵の根本正勝さん大活躍で、これまた膨大なセリフと共に
謎解きが始まる。根本さん、よく通るイケメンボイスでいらっしゃる。
途中から頭がこんがらがって、よく分からなくなったが、
気が付いたら、犯人が判明して、解決していました。
犯人の殺害動機がよく分からなかった。
じっくりと深く考えるのが苦手な私は、やはり推理、ミステリー、
謎解きものは苦手かも…と再認識した一日 (-_-;)
スタジオ・ライフの「LILIES」でも見かけましたが…
最近の高校では、演劇鑑賞で、劇団四季や歌舞伎以外も
観に行くのですね。客席には学生さんがたくさん見かけました。