3月12日(水)日生劇場18:30開演の

ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」を観に行きました。

ネタバレ部分がありますので、

これから観に行かれる方はお気を付け下さい。






音楽 : アンドリュー・ロイド=ウェバー
歌詞 : グレン・スレイター
脚本 : アンドリュー・ロイド=ウェバー、ベン・エルトン/

      グレン・スレイター、フレデリック・フォーサイス
追加歌詞 : チャールズ・ハート
音楽構成 : デヴィッド・カレン、アンドリュー・ロイド=ウェバー
翻訳・訳詞 : 竜 真知子



<キャスト>


ファントム : 市村正親

クリスティーヌ : 濱田めぐみ

ラウル : 橘慶太

メグ・ジリー : 彩吹真央

マダム・ジリー : 鳳蘭

グスタフ : 松井月杜

フレック : あべみずほ、
スケルチ : 辰巳智秋
ガングル : ひのあらた

上野聖太、さけもとあきら、染谷洸太、田村雄一、丹宗立峰、

遠山裕介、港 幸樹、安福 毅、秋園美緒、秋山エリサ、彩橋みゆ、

飯野めぐみ、家塚敦子、池田知穗、池谷祐子、佐々木由布、吉田萌美






<あらすじ>


パリ・オペラ座の失踪から10年。
ジリー親子の助けを得てニューヨークに移った

ファントムは、コニーアイランド一帯の経営者となり

財をなしていた。クリスティーヌの幸せを願い一度は

彼女の前から姿を消したファントムだったが、
その想いが消えることはなかった。

一方、ラウルと結ばれたクリスティーヌは一児の母となり、
高名なプリマドンナとして活躍していた。

一家の幸せに影を落としたのは、ラウルがギャンブルでつくった

多額の借金だった。そんな折、クリスティーヌにニューヨークで

催されるコンサートへの出演依頼が舞い込む。
借金返済のため、仕事を引き受ける決意をしたラウルとクリスティーヌ。
息子グスタフを伴い渡米した彼らの前にファントムが現れ、
隠された衝撃の真実が明らかとなる…



<タイムテーブル>




<グッズ>





プログラムは2000円。




<ミュージカル ナンバーズ> ← 公演プログラム中







「オペラ座の怪人」ファン待望の「ラブ・ネバーダイ」。

DVDは観ていたものの、実際の舞台は初めてなので、

ケタ違いのスケールのセットと、豪華な衣装の数々に

圧倒され、驚きの連続だった。

フリークス(異形の者達)はどう表現するのか、興味が

ありましたが、背の小さめなあべみずほさんを起用することで、

雰囲気が近くなって、全く違和感はありませんでした。

まわる盆舞台の上のメリーゴーランド、ディズニーランドの

エレクトリカル・パレードのようなたくさんのデコレーション、

ミラーガラスのタワーの中の、フリーク達。

見世物小屋のような怪しい世界もたっぷりと堪能できました。

生オケもすごい迫力。




市村正親さん、けっこう声がお高い。

今までバリトンの低めの声のファントムばかり

観てきたのと、日本語の歌詞の意味に

気を取られた事もあり10年後のファントムにまだ慣れない。

10年の間に、クリスティーヌへの想いが増幅していったようで

前作とは違った激しく情熱的なファントムでした。

クリスティーヌとの再会シーンは、「オペラ座の怪人」の

「ポイント・オブ・ノー・リターン」の歌の時よりも

さらに官能的になっていたような気がする。

オペラ座の地下で何があったのよ、と妄想がふくらむ。




濱田めぐみさん、ファントムに見せる女性としての顔と、

グスタフに見せる優しい母としての笑顔、どちらも両方素敵。

濱田さんの歌う、「愛は死なず」はオペラを聴いているようで

素晴らしかった。バックにエメラルドグリーンに輝く

クジャクの羽、深い青色のドレスと豪華なアクセサリーに

身を包み、まさに歌姫。美しい歌声でした。

この歌の余韻はすざまじい。




橘さんは、初ミュージカルで緊張なさっていたのかな?

ちょっと演技がかたかったような気が…

この後もまた観に行くので、次観る時も楽しみ。

劇中ショーではメグ・ジリー大活躍で、

彩吹真央さんの歌とダンスで明るい気分になる。

でもメグ・ジリーが一番かわいそうだな。

鳳蘭さんは、制作発表の時に、「ファントムにつくしてきたのに、

クリスティーヌがあらわれたことによって、

すべてがぶち壊しになる。その悔しさをあらわしたい」

とおっしゃっていた通り、迫力があって怖かった




クリスティーヌの息子、グスタフ役の松井月杜君はレミゼの

ガブローシュの時も上手いと思ったけれど、今回のグスタフの

歌もかなり難しそうなのに、ものすごく上手かった~

1曲1曲とても丁寧に歌っている感じがしました。

ウィーン少年合唱団のような澄んだ天使の歌声。

最後にファントムと抱き合うシーンは泣けた (T_T)




カテコでは、初日という事もあり、アンドリュー・ロイド・ウェバーさんも

ご挨拶。自分が生きている内に、生ロイドウェバーさんが見れるなんて

思っていなかったので感激… 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

客席が騒然となり、拍手と共に皆一斉に立ち上がる。





前作は、ファントムが主人公という感じでしたが、

「ラブ・ネバー・ダイ」ではクリスティーヌが主人公

という感じがした。早く全キャスト観てみたい。

セットと衣装の豪華さに目が行ってしまいましたが、

何度も観ると、新しい事が再発見出来そうな気がする。

前作よりも人間関係がこじれるので、ストレートプレイだったら、

昼ドラ状態になりそうだけど、ここまで芸術性が高い

作品に仕上がっているのは、ロイド・ウェバーさんの

素晴らしい楽曲のおかげなんですね~ (´∀`)

中毒性のあるメロディーなので、リピ中毒に陥りそうです。