3月7日(金)青山劇場19時開演の

ミュージカルアクターズLIVE

~日韓の俳優による共演~」を観に行きました。

トーク内容につきまして、ネタバレがありますので、

お気を付け下さい。と言いつつ、

毎日日替わりで違うかも、とも言っていたので、

内容が同じかどうか分かりませんが…






音楽監督 : 宮崎誠

出演 : 岡田浩暉、坂元健児、原田優一、

福井晶一(7,8日のみ出演)、野島直人(9日のみ出演)

イ・ギドン(元劇団四季)、イ・フンジン、オ・スンジュン、キム・ボミン

コーラス : 稲田みづ記、浦壁多恵、大木智貴、

谷口ゆうな、藤岡義樹、宮垣祐也



<タイムテーブル>






<セットリスト> 1幕




2幕




公演プログラムはありませんでした。

席はXC列だったけど、サイドブロックだった。

幕が開くと、日本人キャスト4人が、ラフな格好で、

体をほぐしていた。福井さんはストレッチ中。

「アキレス腱弱いからね」というトークに、ふきだした。

原田君「8キロやせなきゃいけない」にまたまた大爆笑。

全員ミュージカル「レ・ミゼラブル」の出演経験者という事で、

「ああ、苦情」と題してシェーンベルク氏に電話をかけて

演出に文句を言うという流れになった。

誰がかけるか、で、当初もめていたものの、「俺がやる」

「俺がやる」「俺がやる」と3人が手を挙げ、残った福井さん、

「俺がやる」と最後に挙手すると、後の三人が「どうぞどうぞ」という

ダチョウ倶楽部ギャグ。 コント仕立てのお芝居が面白かった。





電話をかけ、順番に演出に文句を言うキャスト達。

福井さん「ジャン・バル・ジャンなんですけど、

アキレス腱が弱いのに、バリケードが高いので、

バリアフリーにしてもらえませんか?」

坂元さん「アンジョルラスなんですが、最近の学生は

皆背が高くて僕、リーダーに見えないんですが…」

「最近の若者はただでさえ背が高いのに

底の厚い靴履くから2メートルくらいになっちゃうし…」

原田君「マリウスですけど、コゼットの家に行った時、

静かにしなくちゃいけないのに、自分だけ♪隠れよう~って

大声で歌わなくちゃいけなくてうるさいんです」

岡田さん「中高年向けのマリウスにしてもらえませんか?

あの歌詞は今(恥ずかしくて)ちょっと歌えない…」

というような内容で、大笑いだった (ж>▽<)y

その後も福井さんのアキレス腱ネタ満載。





下手から韓国キャストが入ってきて、リハーサル室の予約が

ダブルブッキングになっていたため、どちらが使用するか、

歌で決めることになり、決着をつける為に歌合戦が始まる。

上手に日本人キャストが控え、下手に韓国キャストが座り、

奥にはバンドとアンサンブルの皆さん。

私にとっては、「クリエ・ミュージカル・コレクション」よりも

知っている歌が多く、思い入れの深い歌ばかりだった。





最初の「アイーダ」対決では、福井さんが

「ちょっとラダメスやった事あるんだ」というコメントに大笑い。

劇団退団後の福井ラダメスを観たので、

その時の事を思い出して顔がニヤけた。

イ・ギドンさんは福井さんと劇団時代に共演なさった事が

あったそうで、日本語で歌われていました。

坂元さんは「ライオンキング」で「私ナラになるわ」

と言い歌った「シャドウランド」が女性の声でビックリした。

音域が広いのですね。素晴らしかった。

「RENT」では坂元さんが女性パートを歌い、

最後に福井さんとキス。韓国チームに

「どうだ!ここまでやるんだぞ~」と言い盛り上げる。

「ジーザス・クライスト=スーパースター」では、岡田浩暉さんの

「スーパースター」で会場が大盛り上がりでした。





2幕では皆さんスーツでシックな衣装にチェンジ。

韓国キャスト大活躍で、イ・フンジンさんの

「ジキルとハイド」の迫力がすごかった。イケメンボイス。

オ・スンジュンさんとキム・ボミンさんの歌う

「ウェルテルの恋」が聴けると思わなかったので、大感激!

ウェルテルはストーリーは暗くて、う~ん…だったのだけれど、

歌は絶品なので、二人のデュエットにうっとりと酔いしれてしまった。

オ・スンジュンさん、「三銃士」の「命か愛か」では

客席に降りて、通路寄りの観客を見つめて歌い続け、

その観客の手をとって一緒に舞台に上がり、膝まづいて愛の歌を

歌い上げる。そしてラストは手の甲にお姫様キッス。

キャワワ~ンな場面に、見ているこちらまで恥ずかしくなるような

一場面。実際の三銃士のミュージカルの雰囲気を再現(*^_^*)






岡田さんの「届かぬ想い」は迫力があって良かった~

「ミス・サイゴン」では原田君、熱演。

表情や手つきにも感情がこもっていて実際の

舞台を観ているみたいだった。

福井さんの美女と野獣の「愛せぬならば」が

また聴けるなんて思わなかった。

「美女と野獣」は何度も観たけれど、

福井さんのビーストが一番好きだった。

圧巻で、鳥肌が立って言葉にならないくらい感動した。

これで5歳は寿命が延びた気がする。





最後はレミゼ楽曲が続き、「ワン・デイ・モア」では、福井さんが

ジャン・バルジャン、岡田さんがジャベール、原田君がマリウス、

坂元さんがアンジョルラスと、谷口さんと共にテナルディエ夫妻、

稲田みづ記さんと浦壁多恵さんが、ファンティーヌとコゼットの

パートを歌い、本物の舞台に匹敵するくらいの大迫力だった。





冒頭の小芝居は開幕直前に決めたらしく、毎回同じものとは

限らないとの事。合間のトークも面白かった。

原田君GOOD MC。イ・ギドンさんの通訳もすごい。

劇団四季出身者同士の、楽屋トークのような話も聞けて、

ライブだけでなく、制作発表やアフタートークショーも

兼ねているような盛りだくさんの舞台でした。

舞台を観る人でないと分からないようなネタもありウケまくった。

ミュージカル好きにはたまらないライブなのに、

客席にけっこう空席があったのが、もったいない。

30曲以上にわたる歌の数々。贅沢で素晴らしい舞台だった。




レポ&写真→http://okepi.net/kangeki/archives/14269