12月25日(水)東京国際フォーラム14時開演の
ケン・ヒル版 ミュージカル
「オペラ座の怪人」を観に行きました。
上演時間は2時間半 (途中休憩20分)
生演奏 左右に字幕あり。
入り口でキャストのコメントとサイン入り(印刷)の
クリスマスカードをもらいました。
【出演】 ピーター・ストレイカー 他
【原作】 ガストン・ルルー(『オペラ座の怪人』より)
【オリジナル演出・脚本・作詞】 ケン・ヒル
公演プログラムは2000円
<グッズ>
ミュージカルという事でしたが、セリフが多く、
ストプレ7割、歌3割くらいの割合だったような気が…
台詞量が多くて字幕を読むのが大変だった。
劇団四季のアンドリュー・ロイド・ウェバー版
「オペラ座の怪人」を見慣れていたので、
演出もストーリーも違うケンヒル版は驚く事がたくさん。
ラウルとクリスティーヌが最初から恋人同士で、
ロイド・ウェバー版よりも、怪人のクリスティーヌに
対する感情表現がストレートで激しいんですね。
笑えるところもけっこうあって客席の上にある、
シャンデリアについて、支配人達が、指さしながら
「安い客席には落ちないんだね」と言っていたり、
殺人がおこったあと、「衣服に手紙がはさんである」
との事で、別の男性が読むが、「綿100%…?」
とタグを読んで「違う!」とつっこまれたり、
ファントムを探しに行くときに、レンジャーもののように
支配人やマダムジリー達が順番に並んで「ハーッ」と
掛け声をかけて気合をいれたり…(笑)
オペラ座の屋上の場面、ラウルとクリスティーヌが
愛を語り合う場面では、二人のすぐ脇の銅像に
ファントムが立っていて、目立ちまくり。
(まさにクリスマスカードの写真のような)
真横にいるのになぜか気が付かない二人…
ファントムの居場所を、カップに残った紅茶の
飲み残しで占うマダムジリー。古典的な手法。
ハリーポッターに出てくるトレロー二―先生を
思い出しながら、そんなもので分かるのか、
とつっこみを入れたくなるような場面もあり、
いろいろな意味で楽しめた。
歌は既存のオペラの曲にアレンジとオリジナルの
歌詞をつけたのものとの事で、墓場の歌以外は
聴いた事がない曲ばかりでしたが、とても
美しい楽曲で聞き惚れました。
ピーターストレイカーさんの声は自分的には
あまり好きな声質ではありませんでしたが、
クリスティーヌ役の女優さんは
オペラを聴いているような歌声で素晴らしかった。
ペルシャからファントムを追ってきた警察官が語る
ファントムの過去のエピソードでは、
ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」原作本を
読んでいなかったけれど、以前観たスタジオライフの
舞台「ファントム~語られざりし物語」を思い出しながら
観る事が出来て良かった。自分の中で点と点が
つながって線になったような気がする。
ケンヒル版「オペラ座の怪人」は、殺人、ミステリー、
謎解きがあって、アガサ・クリスティや
シャーロック・ホームズ等の舞台を観ている気分になった。
これから続編の「ラブ・ネバー・ダイ」もあるし、
城田優主演の「ファントム」もあるしで、
終演後のカーテンコールではキャストの皆さんが
「O HOLY NIGHT」と、
「WHITE CHRISTMAS」を歌ってくれました。
まさにクラシカルミュージカルで、イギリスかどこかで
舞台を観ているような贅沢な気分でクリスマスを
過ごす事が出来て良かった!