11月6日(水)KAAT神奈川芸術劇場14時開演の
ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」を観に行きました。
ネタバレ部分が含まれますので気になさる方はとばして下さい。
1幕60分、休憩20分、2幕75分
左右に日本語字幕あり。


$日常&観劇日記



<配役、出演>

ダニエル :  Jun.K
ジャック :  キム・ボムレ 
アンダーソン: ハク・ソンファン 
モンロー :  イ・ヒジョン
ポリー  :  ソ・ジヨン
グロリア :  キム・ヨジン  他




<あらすじ>

1888年ロンドン。
捜査官アンダーソンは、売春婦だけを狙い殺人を続ける
「ジャック・ザ・リッパー」(切り裂きジャック)」を追っていた。
その残忍性からマスコミに公開せず捜査を進めようとするが、
ロンドンタイムズ紙の記者モンローは、コカインに溺れる
アンダーソンの弱みにつけこみ事件の情報を探る。
結局アンダーソンはモンローにスクープ記事のネタを提供し、
事件に関する記事への対価を得る取引をする。
4回目の殺人が起こったある日、アンダーソンの前に
犯人を知っているという情報提供者が現れる。
その情報提供者とは7年前に臓器を求めてアメリカから
ロンドンに渡ってきた外科医「ダニエル」だった。
アンダーソンとモンローはダニエルの証言を聞くことになる。
そしてジャックの正体が次第に露わになってくる。
数日後、ロンドンタイムズ紙の1面に「ジャック・ザ・リッパー
(切り裂きジャック)」の殺人予告が掲載され、
事件はますます混迷の度合いを深めていく。
果たして、本当の殺人鬼は誰なのか?!


 


席は2階席最前列上手側ブロック。
2PMのJun.Kダニエルとあって、グッズ売り場が大混雑。







モンロー役のイ・ヒジョンさん以外は初見の方ばかりでした。
今回の目当ては、魅惑の超低重音ボイスの持ち主、キム・ボムレさん。
前回観たジャック役のシン・ソンウさんのハスキーボイスに
やられてしまった私ですが、ボムレさんのジャックも興味深々。
地獄の底から響くような不気味な笑い声が、
アニメのラスボス登場のようで迫力とオーラがあってすごかった。
耳元でささやかれたら感電して倒れそうな気がする。
日本でやるとしたら、上原理生君にやってほしいな。






韓国の女優さんの歌声はパワフルですごい。
ロングブレスも最後にいくにつれて力強くなって、これでもか、
というくらいに観客をひきずりこむ。自信たっぷりに歌う
その歌声は、聴いていてスカっとして気持ち良いくらいだ。






酒浸りでコカイン中毒のアンダーソン捜査官は、タバコが似合う、
影のありそうなセクシーな俳優さんがよく似合う。
ジャックは歌声が好きだけど、アンダーソンを演じる役者さんの
雰囲気がとても好き。キム・ジュンヒョンさんのアンダーソンが
見たかったけど、ハク・ソンファンさんもとりみだした時の
みだれた髪やラりっている時の目がセクシーで良かった。






ダニエルとグロリアが出会って、幸せの絶頂で歌う「もしかしたら」
メロディがディズニーのプリンスとプリンセスが歌うような
デュエットで、曲がなじみやすくて盛り上がって大好き(´∀`)
舞台が黒と紫っぽくて、内容も悲惨で凄惨をきわめるので、
美しいメロディのこの曲がなおさら際立つ。





売春宿は、レミゼのような悲壮感はなく、皆カラフルな衣装で
魅力的だった。悲惨度はジャック・ザ・リッパー < 
ミス・サイゴン < レミゼという感じだろうか…
グロリアが、炎で焼かれて、しかも梅毒で内臓が溶けだしたので
臓器移植が必要になり、新鮮な臓器を入手するために
ジャックに殺人を依頼するダニエル。だが、ダニエルが
自分を生かすために殺人を犯している事を知り、自殺するグロリア。
普通に考えて、無差別に殺した死体から採取した臓器、
(それも消毒も何もなく素手で)拒絶反応で成功するとは
思えないが、1800年代のロンドンだったら
ひょっとしたらこんな事もあったのかも、と妙に納得。






一連の連続殺人鬼の犯人は実は…
最後のダニエルの家爆破シーンは舞台から蒸気が噴き出して圧倒される。
カテコは撮影不可でしたが、最初からスタンディング。
前回と同様盛り上がるカテコ。下は今日の舞台のものではないですが、
こんな感じというイメージ映像を貼り付けてみました。
最後の方、キム・ボムレさんの低~い笑い声あり。