11月2日(土)サンシャイン劇場19:00開演の

「ショーシャンクの空に」を観に行きました。




日常&観劇日記




<タイムテーブル>





原作=スティーヴン・キング(「刑務所のリタ・ヘイワース」) 

脚本=喜安浩平  演出=河原雅彦
<キャスト>成河/益岡徹/粟根まこと(劇団☆新感線)/

畑中智行(キャラメルボックス)/筒井俊作(キャラメルボックス)/

大家仁志(青年座)/今奈良孝行/山崎彬(悪い芝居)/

高橋由美子/宇野まり絵/新良エツ子



日常&観劇日記





<あらすじ>


アンディ(成河)は妻とその不倫相手のプロゴルファーを

殺した容疑をかけられ、逮捕される。アンディは無実を主張したものの、

終身刑の判決を受け、ショーシャンク刑務所に収監されることになる。

この大規模な刑務所ではノートン所長(粟根まこと)が絶対的な権力を振るい、

囚人たちを支配していた。ショーシャンク刑務所では、

服役囚に対する刑務官の暴力や、けんかや暴行が日常茶飯事だった。
刑務所内には日用品やタバコ、はては映画女優のポスターに至るまで

外部から調達してくる"調達屋"レッド(益岡徹)がいた。

やがて、銀行の副頭取だったアンディは刑務所長の会計係を

務めるようになるのだった。

過去と現在、夢と現実がないまぜになり、もう終わってしまおうか、

そんな事を考えたとき、レッドはアンディとのある約束を思い出す。






初日という事もあり、準備が整わないのか開場と開演が15分遅れだった。

席は最前列センターブロックだったので役者さんの細かい表情も

ガッツリ観る事が出来てかなり激しく感情移入してしまった。

当初、3時間だったら2幕で良いのではないかと思われたが、

20年以上という長い年月を表すために演出上必要だった3幕。

舞台ではアンディーが独房の壁に貼るポスターのピンナップガールが、

ストーリーテラーとして登場し、監獄という殺風景で女っ気の全くない

シチュエーションに華を添えていた。

このピンナップガールが、当時のアメリカで大人気だった女優達で、

1幕、2幕、3幕と変わっていき、時代の流れを感じさせている。

レッドがショーシャンク刑務所内で経験した事を書いていて、

刑務所でのシーンを振り返る、という設定のため、

時系列が過去へ行ったり現代に戻ったりする。

でも舞台上手上部の独房にその年代が書かれたプレートが

あるので、分かりやすかった。






1幕ではリタ・ヘイワース(高橋由美子)がピンナップガール。

カールしたブロンドヘアーにエレガントな真っ赤なロングドレス。

刑務所に入ってきた囚人達は服を脱がされ、一糸まとわぬ姿になり、

前だけ手で隠しながら出てきたりでびっくりした~

人権の全くない地獄のような刑務所生活。

暴力シーンが多く、アンディはつきとばされたり蹴られたり

たたかれたり、オカマ掘られたりして、大変な役でした。

かなりすごい勢いですっとんでいたので河成さんが心配になった。

お怪我をされなければ良いですが…

キャスト達の喧嘩シーンでは振動が伝わってきて迫力があった。






2幕のピンナップガールはマリリン・モンロー(新良エツ子)

看守役の筒井さん、「ナミヤ雑貨店の奇跡」でも大きい声だと思いましたが、

今回も他のキャストの1.5倍増しで大きかった ( ´艸`)

見た目よりも俊敏で(失礼)よく通る良い声で好きな役者さん。

粟根さんも渋かった~新興宗教の教祖様みたいだったな。






3幕のピンナップガールはラクエル・ウェルチ(宇野まり絵)。

3幕ではピンナップガール達が全員出てきて、自分だけが

知っているアンディのエピソードを話したり、お互いの衣装を

けなしあったりと、笑えるところもたくさんありました。

レッド役の益岡徹さん、犯した罪の重さに押しつぶされそうな苦しみが

こちらにまで伝わってきて胸がはりさけそうだった。

レッドの目線で一緒に悩んだり、考えたり、囚人達と共に

長くて苦しい獄中生活を体感した気分でものすごく入り込んだ。

ラストのアンディとレッドの再会シーンで涙腺崩壊(ノД`)

河成さんのアンディは知的で紳士的で魅力的だった。

素晴らしい舞台で、しばらく余韻が続きそう。





<リピーターズチケット>