今日は帝国劇場13時開演のミュージカル「二都物語」を観に行きました。
原作:チャールズ・ディケンズ
脚本・作詞・作曲:ジル・サントリエロ
追加音楽:フランク・ワイルドホーン
翻訳・演出:鵜山仁
<キャスト>
井上芳雄/浦井健治/すみれ/濱田めぐみ/橋本さとし/今井清隆/福井貴一
宮川 浩/岡 幸二郎/原 康義/塩田朋子/ 原 慎一郎/安部誠司/奥山 寛
さけもとあきら/管谷孝介/武内 耕/谷口浩久/寺元健一郎/松澤重雄
溝渕俊介/森山 純/山名孝幸/横沢健司/石原絵理/岩﨑亜希子/樺島麻美
河合篤子/木村帆香/保泉沙耶/真記子/三木麻衣子/やまぐちあきこ
‐子役‐
小さなルーシー(交互出演)
倉方遥香/佐々野愛梨/日浦美菜子/三木理紗子
ガスパール少年(交互出演)
大西統眞/吉本 光
<あらすじ>
18世紀後半、イギリスに住むルーシー・マネット(すみれ)は、
17年間バスティーユに投獄されていた父ドクター・マネット(今井清隆)が
酒屋の経営者ドファルジュ夫妻(濱田めぐみ/橋本さとし)に
保護されていると知り、パリへ向かう。父娘でロンドンへの帰途の最中、
フランスの亡命貴族、チャールズ・ダーニー(浦井健治)と出会うが
彼はスパイ容疑で裁判に掛けられてしまう。
そのピンチを救ったのはダーニーと瓜二つの酒浸りの弁護士
シドニー・カートン(井上芳雄)。3人は親交を深め、
ダーニーとルーシーは結婚を誓い合う仲になる。
密かにルーシーを愛していたカートンだが、2人を想い身を引くことに…。
しかしダーニーは昔の使用人の危機を救おうと祖国フランスに戻り、
フランス革命により蜂起した民衆たちに捕えられてしまう。
再び裁判に掛けられたダーニーだったが、そこで驚くべき罪が判明し、
下された判決は死刑。ダーニーとルーシーの幸せを願うカートンはある決心をし、
ダーニーが捕えられている牢獄へと向かう。
<2階ロビーの展示スペース>
<タイムテーブル>
オーケストラ付きだったのですね。
レミゼと比べると、セットがシンプルでびっくりした。
セットらしいセットというと中央の二階建て構造物位で、
上手側と下手側に大きいパネルが2枚づつ立てられていて、
場面によって白いパネルになったり、裏返して赤いパネルになったり…
公演プログラムを読んだら、白い時はイギリスで、赤い時は
フランスの場面をあらわしているとの事。変わった演出だった。
ミュージカルというけれど、ストレートプレイ的な部分もけっこうあり、
ストプレ1/3、ミュージカル2/3位の割合に感じた。
浦井君はブルーの貴族扮装が似合っていてとても素敵でした≧(´▽`)≦
浦井君のキャラなら、ルーシーのパパも、娘を託したくなる
納得のキャスティングだわ。あのクリクリした瞳でみつめられたら、
何でもうん、と言ってしまいたくなる事間違いなし ( ´艸`)
浦井君の歌声はのびのびしていて大好き
ルーシーにプロポーズをするシーンは、その後の展開が早いのでビックリ。
井上君が横で歌っている間に、結婚、出産、娘の成長と
あれよあれよという間に時がたっていた。
井上君、一番歌を歌うシーンが多かったけど、素晴らしい歌唱力だった~
ルーシーとダーニーの娘に話しかけるシーンも、ずっとこの家族と
接してきたようでとても自然だったし、飲んだくれの役も
全く違和感ない?素晴らしい演技力だった。
最後の処刑を待つシーンでは泣けてきた。復讐の連鎖は
誰も幸せになれないという教訓になる深いストーリー。
すみれさんは、制作発表会の時より歌が良くなっていて、
声もよく出て通っていたけれど、演技の方では、井上君の
表現力がずばぬけて高いので、比べてしまうとちょっと物足りなく感じた。
楽しみにしていた今井清隆さんの重厚で深みのある生歌が聴けて幸せだった。
四季時代の「オペラ座の怪人」今井ファントムのCDは私の宝物。
娘のルーシーと17年ぶりの再会シーンはホロっときた。
二人のデュエットはしっとりしていて聞き惚れたわ。
二幕では濱田めぐみさんの出番が多くて、力のこもった歌唱力に圧倒された。
家族を殺害された復讐の鬼。執念と執着心がすごくてゾクっとした。
歌に魂がこもっていて、怖いくらいだった。すごすぎ!
いつも舞台で濱田さんの歌を聴くと、濱田さんのコンサートに行きたい
衝動にかられる。母が終演後「濱田さんの歌すごかった」と興奮していた。
橋本さとしさん、復讐の鬼と化した奥さんを、諭して支えて、
最後まで素敵だった。愛情あふれるドファルジュ。
岡幸二郎さん冷酷非情な侯爵役違和感なかった。
貴族役でつけぼくろがあれほど似合う俳優さんは見た事がない。
橋本さんと岡さんの歌はもっと聴きたかったな~
公演プログラムは1500円で、価格のわりには読み応えたっぷりの内容。
読んでいて感動した井上君のコメント ↓
質問 : 私にとって大切な2つのこと
「お客様は敵ではなく、味方だ」。森光子さんから頂いた言葉で、
舞台に立つのが恐ろしくなる時、いつも自分に言い聞かせます。
生き方にも通じると思う。「チケット代分は、舞台上からお返しする」。
高いと思われないよう、できれば安かったと言ってもらえるくらいの
舞台をお見せできるように、いつも気合だけは入れています。
願わくば今日の舞台もそうでありますように。
公演プログラムでチケット代について書かれたコメントは読んだ事がなかった。
今日の舞台ではチケット代をはるかに上回る感動をいただきました ( ´ー`) ♡
キャストの皆さんに、ありがとう、と言いたいくらい。
テレビは視聴率というものさしがあるけれど、舞台はチケットの売れ行き次第。
私も、一人でも多くのお客さんが、舞台に足を運んでくれて、
この感動を共有出来たらいいな、と思いました。 ≧(´▽`)≦