今日は劇団新幹線「シレンとラギ」を観に行きました
今日はあいにくの雨 + 湿気で爆発した髪 + 駅から遠い青山劇場 +
12:30開演という中途半端な開演時間の為、朝からテンションでしたが
幕が上がると同時に鳴りひびく大音量のロック、
カラフルなライトの演出で気分は高まりました
南北朝時代を背景にした、北と南の国の対立のお話で、
南に暗殺者として送り込まれた北の暗殺者、毒使いのシレンを永作博美さん、
北の将軍の息子役、ラギを藤原竜也さん、
その父親、北の将軍役に古田新太さん、南の王役が高橋克実さんでした。
生まれた時から暗殺者として育てられて本当の愛を知らないシレン永作さんに、
まっすぐで一途な愛をぶつけるラギ、藤原さんが…すっごく素敵でしたぁぁぁ
シレンがラギの愛をつっぱねながら言う
「私は暗殺者だとバレないように、殺す相手を本気で愛す。
愛して、愛して、愛しながら少しづつ毒を盛って殺す。
だから私にとって愛するという事は殺すという事」
このセリフで「アイはコロシアイ」というサブタイトルの意味がつながって
せつなさで胸がいっぱいになり、泣きました
海辺の家のシーン、ラギがシレンの手をにぎりながら、
「これが偶然というのなら、明日もあさってもずっと偶然のままでいい」
「僕があなたを守る」 ぬああーいいー「惚れてまうやろー!」
永作さん、泣き笑いの表情を浮かべながら
藤原さんの胸にとびこみ、そして二人は結ばれる
永作博美さんの、ドラマでもよく見せるこの泣き笑いの表情が
なんともいえなくて、いつも胸がしめつけられるんです
でもこの二人、絶対に愛し合ってはいけない間柄で…
(ネタばれになるのでひかえますが)
ロミオとジュリエットよりももっとせつないよ、この話
でも途中、犬人間が出てきたり、セリフが田中邦衛風になったり、
殺陣中、バックドロップしたりで泣いたり笑ったり、最高の演出でした
永作博美さん、すごく小さくてきゃしゃなのに、舞台の上ではすごいオーラ!
藤原竜也さん、甲冑姿りりしい!葛藤する姿は悩ましいです
高橋克実さん、ちょっと狂気じみた王で、べらんめえ口調がすごい迫力
古田新太さん、すっごいいい声~声フェチの私にはたまらないよく通る美声
三宅弘城さん、虫が好きなうつけ将軍の役でしたが殺陣シーンはすごかった
石橋杏奈さん、透明感のある美しさ!白い衣装がとてもお似合いでした
俳優、女優陣はもちろん、衣装、セット、音楽、演出、効果、全てが豪華で、
先の読めないストーリーにハラハラドキドキ、
時間とお金があったら、毎日通いたい位です~
「我らの前に道は無い、流した血が道になるのだ」という劇中の言葉通り、
最後のシーンはシレンとラギが歩いた後には赤い紙ふぶきが舞って…
帰りは頭の中がすっかり南北朝時代にトリップしていて、
渋谷駅までどう歩いたのか記憶に無く、気が付いたら、
通常よりバカでかくて重いパンフレットが雨でびしょ濡れになっていました
今回先行がんばったけど、1階真ん中辺のセンターブロックで、遠かった
次の公演は頑張ってもっと良席ゲットするんだ