こどもたち

 

そろそろ難しい年頃

 

 

ラインとかデジタルネイティヴ

 

さかさか使いこなしている

 

 

ひとつめ

 

試合の応援にマラカスみたいにペットボトルに小豆いれて

 

飾りつける指令がきて小豆用意してた前日の夜

 

既に残業中だったんだけど

 

娘からライン

 

あれ、初?なんて喜んだ刹那

 

「娘だよ」

 

「試合に使う小豆」

 

「父さん煮ちゃった」

 

「叱っといたよ」

 

で、煮豆の写真

 

膝から崩れるってこういう時の形容詞なんだな

 

(そもそも豆煮たことないのにどうして・・・とアイネクライネのメロディーで歌ってしまった)

 

家出したいと素で思った。

 

 

ふたつめ

 

息子、部活鬼監督

 

仲間と結束耐え忍ぶ毎日

 

でもごはんたくさん食べて健やかに眠るから

 

時々うなされる次男ほどにはあんまり心配していない

 

ちょいちょい反抗してるらしいけど

 

 

ある日ストレス発散法を真顔で教えてもらった。

 

 

「行きまーす」ってピッチングのときの声を張り上げるルール

 

「ナイスボール」って叫ぶルール

 

 

「ミッキーマウスー!」

 

「ライスボウル-!」って時々叫んでるらしい

 

 

そして未だばれてない、ドヤ顔。

 

 

 

お茶、噴出した。

 

私を笑わせるための秘密開示だって知ってる

 

そんなきみが思わず大好きだ

 

 

 

 

 

 

 

 

お祭りの季節

 

 

目の前は新興住宅地ながら古い土地でもあり

 

住民の国籍多種多様。

 

テレビではもう100カ国いくとかいかないとか

 

 

 

そこそこ面倒くさがりながらも

 

地域の目に育てられるって結構ありがたいことなんで

 

役員的なこともするわけなんだけど

 

 

平日何もできないし飲む席はほんと苦手

 

末端の役員が体力の限界

 

 

そんなわけで週末は頑張っちゃうことにしている

 

使いっ走りが多いに越したことないからね

 

付き合いを繋ぐ見えにくい部分が一番時間泥棒だけど

 

それを丸投げしちゃってるから、せめてね

 

 

 

息子叱り飛ばすヤンキー口調が

 

うっかり丸きこえだったり本当、引きこもりたいんだけど

 

登校するのが辛いとたまにぽつり吐き出す子が

 

お祭りの手伝いで仲間と笑ってる

 

通りすがりのおばちゃんでもさ

 

あのちいさな子がすらりと手足を伸ばし立っている姿

 

どんなに眩しいと感じているのか

 

伝えたいと願うよ、

 

嫌がる年齢頃かもしれないけれど

 

 

そして時々苦しそうなわが子も

 

そっとその強張りをほぐせたらいいと願うんだ

 

 

 

 

とはいえ

 

週明け

 

もう抜け殻ですわ。

 

ほんと、見えない労力を使い果たし我儘が疲弊する

 

ひどいひとなんかちっともいなくっても

 

人のなかにいると。

 

 

きっと明るくて雑多で暖かすぎるのかもしれない

 

 

 

 

 

大人がしあわせそうじゃないといかんのだけどな

 

更年期と反抗期、どちらがいらいらすんだろね

 

 

 

床で寝落ちした娘の腕を動かして息子たちは

 

邪眼目覚めるみたいなポーズにかえて

 

けらけら笑ってる

 

 

きみたちもまたがんばってんだよね

 

アンラッキーや理不尽を経験しないと

 

しあわせへの感度は容易く鈍る

 

 

それでも私の運なんてぜんぶあげたい

 

守りきるちからのないことに怯えているけど

 

自分で暮らせる時まで

 

 

 

まだ弱りたくないんだよなあ・・・