コンビニに行った。
たぶんほとんどの人がそうだと思うが、
俺はコンビニに入るとまず雑誌コーナーを流してから
目的の場所に向かう。
この日も同じように雑誌コーナーに向かうと
そこに、いかにも挙動不審な男子が立っていた。
背は155センチぐらいで浅黒い肌、産毛の髭が濃く
髪には天使の輪がある。真面目で気弱そうな中学生の男子だ。
きっと、中学1年生だ。(キメツケ)
少年はマンガ雑誌とアダルト雑誌の境目に
ほぼキヲツケした状態で立っている。
マンガ雑誌を探しているフリをしながら、目はアダルト雑誌をチラチラ見ている。
それも真顔で。
「はは~ん」俺は状況を把握すると、躊躇なくイタズラ心にスイッチが入った。
俺はズカズカと少年の横に立ちアダルト雑誌を手に取り、開いた。
すると、少年は、スゥーと気配を消しながら俺の斜め後ろにスライドした。
俺が開いたアダルト雑誌を後から盗み見している。
───ふっ。ひっかかったな。
だが俺は気付いていないフリをして体制を変えながらパラパラとアダルト雑誌をめくる。
少年が見えるか見えないかぐらいに体制を変える度に、気弱な少年も、なんとか盗み見しようと微妙に角度を調整している。
トラップにまんまと少年が喰い付いてくるので、俺の心の内は小躍りしていたが、
勤めて冷静を装った。
そして、少年が俺の開いたアダルト雑誌にガッツリ喰い付いた頃。
「ジロっ!」
一気に少年を睨む。
少年、あからさまに慌てる。
少年、コンビニから逃げ出す。
俺、満足してニンマリ。
したのもつかの間、
女性誌を見ている女性が俺を睨んでる。
コンビニで堂々とアダルト雑誌を見てニンマリしている俺を、
汚物を見るような目で。
俺、コンビニから逃げ出す。